魔物に好かれすぎる俺は人間と敵対する
@snowmeow
第1話 転生
お前さ、ほんとそのゲーム好きだよなー
いまだにやってるのお前だけじゃね?
まじでキャラとかモンスターがいいんだよ!俺将来こんなゲーム作るわ!
--ん?走馬灯みたいな…?俺…何がどうなったんだっけ…
◇ ◇ ◇
「今日から一緒に働くカエデくんだ!みんなよろしくしてやってくれ」
「よろしくお願いします!」
上司から紹介された俺は緊張しながらも精一杯の笑顔で挨拶した。
憧れのゲーム業界に就職して初日、職場の雰囲気は良さそうだなという印象だった。
「じゃあ早速だけどこの先輩に教えてもらいながらCGデザイン手伝ってもらえるかな?」
「わかりました!何でも任せてください!」
--よし早速仕事を任された。頑張るぞ!
◇
--あれ?
「カエデ君これも頼めるかな?」
「あっはい!」
--なんだこれ??
「カエデ君さっきの進んでる?終わったらもう1つ頼みたいんだけど」
「承知しました!」
--みんないつ帰るんだ…?俺はいつ…帰れるんだ…?
あれからとんでもない時間が経過していた。定時などとっくに過ぎている。
◇
結局初日から終電で帰ることになった。終電が過ぎても何人か会社に残っていたのは何なんだったのだろうか。
職場の人はみんな良い人だった。しかしみんな忙しそうで「定時過ぎましたよ」とか「いつ帰れるんでしょうか」なんて話しかけることなど出来なかった。
「はぁ…」
家に帰った途端ため息がでる。
--こんなんでへこたれるか!やってやる!
◇
「カエデ君、まだ出来てないの??」
「はい、すみません!」
入社初日から数ヶ月が経った。いままで定時で上がれたことなど無い。むしろ休日出勤、徹夜は何度もした。
◇
「今日も終電じゃんかぁ…」
ガタンゴトン
電車が近づいてきている音がした。
--この黄色い線から飛び出したら死んで楽になるかな…
「なーんて!本当に飛び出したら人生おわr…」
ふとその瞬間、誰かから押されたような感触がした。
◇ ◇ ◇
◇ ◇
◇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます