動物たちとの秘密な時間

Marielle

第1話

俺の名前は悠斗。


車を整備する仕事をしている。




これは俺と動物たちの一夜の物語だ………






悠斗「あぁーーー、今日も疲れた。


   ドライブでもして帰るか」


聴いているラジオからニュースが流れてくる


「速報です!速報です!動物園から動物たちが


 逃げ出したようです!これは前代未聞の


 出来事です!………」


アナウンサーの焦った声がラジオ越しでも


まるわかりだ




悠斗「はぁー!?どうゆうことだよ!


   動物園ってこっから近いじゃんか!


   ふざけんなよ!怖すぎる…」


俺はいつもよりも慎重に運転する




悠斗「はぁ…まさかここらへんには


   いないよな。出てこないでくれ…


   出てこないでくれ…」  呪文のように唱えた




しばらく運転していると、、、


キキーーー!!!


何かが飛び出してきた




悠斗「うぉっ!?」


思わず目をつぶったその先には、、、


悠斗「ラ…ラ…ライオン!?


   わぁーーーーー」


今俺の目の前にはライオンがいる


「そんな大声を出さないでくれるかしら。


 耳がおかしくなっちゃうわ」


悠斗「ライオンが…ライオンが喋ったー!?」


「だからそんなに大声出さないで…って


 あなたあたしの声が分かるの?」


悠斗「ほんとだ…何で俺、動物の声が


   聞こえるんだ?仕事で疲れてんのか?


   これは夢か?」悠斗はぶつぶつ言っている


目をゴシゴシこするが、


悠斗「夢…じゃない?


   動物の声が聞こえるなんて


   そんな能力ないはずなのに…」


「そう、夢じゃないわ。


 これは現実よ。


 あたしたちは動物園から逃げ出したんだもの。」


悠斗「ど、どうしよう…」


「そんな怖がらなくても何もしないわ。


 それより頼みがあるの。みんなと逃げてきた


 んだけどあたしだけはぐれちゃって


 みんながいる所へ連れて行ってくれないかしら」


悠斗「みんな?他の動物たちは


   どこに?」


「その先の森にいるはずだわ」


悠斗「俺が?」


「そう!連れて行って!


 歩きすぎてもうへとへとなの」


悠斗の答えを聞く前にライオンは車に乗り込む


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