あなたとあたし

愛してると言った唇が

その日はやけに冷たくて


抱きしめられた身体からは

とても甘い嘘の香りがした


その甘い香りを

あたしはよく知ってたの


あなたが漂わせる香りは

あたしを苦しめるだけ


あの子が漂わせる香りも

あたしを悩ませるだけ


あたしがあなたから離れた時

一瞬ホッとした顔のあなたが

あたしのすべてを壊したの



あなたはあたしにあの子を見る


あの子もあたしにあなたを見る


あたしもあなたにあの子が見える


あたしはあなたにあたしが見えない

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