第2章43話:対決
ラッガルの斬撃。
上段の攻撃である。
俺は
ガキィンッ!!
ラッガルが俺の斬撃を防ぐ。
「ははは! ルーカーのくせに、俺の攻撃をかわすとはな。それになかなか重い斬撃だ!!」
ラッガルがロングソードをブン、ブンと振り回して斬撃を放ってくる。
俺はそれを受けたり、いなしたり、避けたりしながら、的確にかいくぐり、ラッガルに反撃を放つ。
その反撃にラッガルが合わせてきて、つばぜりあいの状態になる。
「どこでそんな剣を習った? ルーカーとしては信じがたいレベルの実力だぞ」
「独学だ」
と俺は短く答えた。
嘘はついていない。
強いていうならば、ゲームで学んだというべきか。
「そうか。ルーカーでなければ、俺のもとで雇ってやっただろうにな!」
ラッガルがロングソードを肩にかつぐように構える。
その構えに、俺は見覚えがあった。
(来るか……最初の
と俺は
「受けてみろ! 俺の必殺技だ。ドラアァアアアアッ!!!」
ラッガルがロングソードを構えた状態で、まるで
ラッガルの大技の一つ【
しかし的確に対処することで、反撃チャンスにすることも可能だ。
(ここだ!)
と俺はラッガルの動きを見切る。
俺はまず
次に
「ぐぬっ!!?」
ラッガルが
回転をやめて、体勢を立て直す。
俺が放った斬撃は、ラッガルの
ラッガルの
「バカな……? 【
とラッガルが
「お前の攻撃なんざ、初見で見切れる」
と俺は
実際はゲームで
初見で対処したかのように宣言することで、ラッガルにプレッシャーを与える狙いだ。
実際、ラッガルの表情には動揺の色が広がっている。
「……やはり
「
「……」
ラッガルが強い
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