第1章15話:衛兵
<ロッシュ視点>
そのあと、もう少しゴブリンアーチャーを狩っていく。
結果。
ゴブリンアーチャーの弓を2
予備の弓を2
ゴブリンアーチャーの矢を20本。
……以上を確保する。
つまり弓が4つ、矢が20本ということだ。
それを半分に分けて、俺とラミアリスが同じ数だけ所持する。
俺はゲームの経験のおかげで弓を放つことができるし、ラミアリスも
2人で
ちなみにこのときゴブリンからドロップできた
強化石は、武器強化のために必要な素材だ。
武器は99段階で強化することができる。
強化石にも種類があるが、回収できた【
たとえ低ランクでも、強化石は貴重なアイテム。
なお、武器と強化石をフラウに渡せば、すぐさま強化をおこなってくれる。
(衛兵を殺したときに、ショートソードを回収できたら、強化しよう)
と俺は思った。
さて。
いよいよ衛兵と戦う時間だ。
ゴブリンアーチャーのいた場所を抜けて、シフォンド森林を進んだ。
進んだ……といっても、森の奥へ進んだわけではない。
むしろ逆だ。
衛兵と戦うのはシフォンド森林の
シフォンド森林に足を踏み入れてきた衛兵を、俺とラミアリスが
「ここだ」
と俺は静かに言った。
最初の戦闘ポイントに到着したのである。
俺は続けて告げる。
「この茂みに隠れて、弓を撃つ。
「了解」
とラミアリスが応じた。
俺たちは弓を準備し、茂みの裏へと隠れる。
あとは待つだけだ。
10分後。
20分後。
30分後。
雑談はしない。
静かに待つ。
……来た。
衛兵2人である。
「ほんとに来たわね」
「シッ……静かに」
ここからは
理解したラミアリスが、ひとつうなずき、了解の
2人の衛兵が歩いてくる。
話し声が聞こえてくる。
「まったく、どこにいるんだよ」
「どこにもいないわね」
「ルーカーどもが、余計な仕事増やしやがって。逃亡してんなよ。人生終わってることを受け入れてろっての」
「全く同意ね。逃げるんじゃなくて、首でも
……言いたい放題だ。
俺の横でラミアリスが殺気をむきだしにしていた。
衛兵たちが、俺たちのいる茂みのそばを通り過ぎていく。
そろそろいいだろう。
俺は、弓を構える。
ラミアリスも、弓を構える。
いざというときのサポートとして、フラウも待機させておく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます