100文字恋愛物語

奏空

今はもう届かない想い

もう少しだけ。

君と僕の出会いが早かったなら。


「結婚?」


自分の口から零れた間の抜けた声は、幸せそうな空気の中に溶けていく。


「彼、幼馴染なの」


嬉しそうに微笑む彼女に、僕は何を言えばいいのかわからなかった。

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