第4話
・・・どれくらいの時間が経っただろう。
暗い森の中をひたすら歩いていたマオは、少し開けた場所に出た。
「お?!やっと景色が変わったか?」
今までは何処を見ても木と草ばかり。こんなに閑散としてはいなかったからか、マオは少しホッとした。
「確実に進んではいる、な!!」
目の前の岩に印を付け、腰を下ろした。
「人」は誰も居ない。
そんな中一瞬にして心に陰りが出来る。
「…LOOP…。本当にあるのだろうか…。」
誰も見たことの無い、夢のような伝説…。
マオは今更ながら不安になってきた。
前に進んで…
何も無かったら?
それどころか…森から出られる保障等無いのだ。
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