かき氷職人の失職

ゴミ箱がいっぱいになった際、大きなゴミ袋に移して袋がパンパンになればゴミ捨て場へ持っていく。

私は鼻水が人一倍出るからすぐにゴミ箱がいっぱいになる。大ゴミ袋に移すのが面倒でよく山盛りにしていた。その状態を「かき氷」と呼んでいた。

私は一人前のかき氷職人だったのだ。

しかし最近天才的なことを閃いた。


ゴミ箱いらなくね?


大ゴミ袋へ直接捨ててしまえばいいのだ。これに気付くのに数十年かかった。

おかげで大ゴミ袋に移すという面倒な作業がなくなり快適な毎日を送っている。

部屋にはパンパンになった饅頭のような大ゴミ袋が2~3転がっているが気にしないでおこう。

これからは饅頭職人として生きていく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る