第2話

今日も今日とていつものルーティーンをこなす毎日。



24歳OLで独身。

派手なタイプでもなけりゃ、生真面目なわけでもない。



そこそこの容姿はあって、そこそこ仕事はできるだろうって程度の平凡な女である。



会社で目立ったこともないし、だからって業績が悪いかって言えばそうでもない。



口がうまいわけでもないし人付き合いだってどっちかっていうと苦手。



友達って数人いれば十分でしょ?ってタイプだから、毎週予定が埋まるなんて有り得ない。



飲み会とかは極力避けて通るタイプの女である。



まあそれでも…、



「ん…っ、……っ。」


「なあにボンヤリしてんの?ちゃんとこっちに集中してくんない?」



あたしも人間だからそれなりに欲求の解消くらいはしてる。



街でナンパされるのを待つなんて性に合わないし、初めましての人と即ホテルってのは無理なタイプだけど、



こうして付き合ってもなくて、でもお互い顔見知りで、ずるずると続けてるセフレがいる程度だ。



「いま何時…?」


「夜の11時過ぎだけど、」


「眠たいはずだわ…。」


「おいおい、こんな状況で眠気に負けてんの俺?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る