第405話

「アンタねぇっ…、この事が学校に知られたらどうなるか分かってるの?」




「え?どうして、そんな事気にする必要あるんですか?此処は人目につかないのに」




「私達が言えばっ…」




「冷静に考えてください。その言葉を学校が鵜呑みにすると思いますか?13歳の優等生のいい子の私に、怪我させられたって高校生の貴女達が報告をして、信じる人なんているんですかねぇ……いませんよね?」





本当にいい子は、自分でいい子なんて言わねぇよ。





「何のために優等生を演じてると思ってるんですか。こういう時に使えるからですよ」




言ってる事めちゃくちゃだぞ。

あそこにいるのは悪魔か???




「お言葉ですが、貴女方は和泉には釣り合いませんよ。彼には、美人でもっと良い女性がお似合いでしょうから」




フッと嘲笑って、ハルは目を細める。




「貴女、鏡見てますか?ファンデが厚すぎて、顔から粉吹いたみたいになってますよ」




し、辛辣ぅーーーーっ!!!



倒れているナミの制服のリボンをグイッと引っ張りながら、挑発的な笑みを投げかける。



あんなハル、今までに一度だって見たことない。




「血が繋がってないとはいえ、和泉は私の大切な家族。だから、彼には幸せになって欲しいんです」





その言葉に、思わず息を呑んだ。





ずっとハルに一線を引かれていると思っていた。でも、一線を引いていたのは、きっと俺の方だったんだ。

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