第4話

「えと…はい。どうしましたか」



開くベッドのカーテン。くてんとして黒目がちな目で僕を見つめる。



「今、誰かいた?」



さっきまで突き指の治療をしてた瀬川君のことでしょうか。



「はい。体育の授業で突き指をした生徒がいてその治療を」



…って



「小鳥さん、服っ」



ボタンいくつ外しているんですかっ。目のやり場に困ります~~。



「あ。あれれ。いつ外したんだろお」



「…小鳥さん」



そういう無意識の行動、男子生徒の前ではしないで下さいね。僕だからまだいいものの。



「司せんせぇ…青、まだ眠いの」



「…っ」



バクバクバクバク…ッ!!


この甘い声に心臓がもたない。悟られないようにしなければ…

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