第297話 最後のレベルアップをします

 こうして私達は、印石のレベルアップをした。

 あと勲功ポイントも1400万程貯っていたので、ステータスもアップした。

 それから、手榴弾とかも色々買っておいた。


 結果こうなった。


ID:スウ


 力:25

 知力:58

 敏捷:333


 ステータス上昇:

  原始反射加速55%

  空間把握20%

  筋操作(切り替え)20%

  酸素消費量低下10%

  記憶力拡大20%

  集中力持続強化55%

  思考加速60%

  反射神経加速50%

  筋力アップ 50% 

  筋操作(精密)50% 

  筋操作(速度)50% 

  頑強(骨)50%

  頑強(筋肉)50%


称号:〖伝説〗、〖銀河より親愛を込めて〗、〖開放者〗、〖超空洞ダンジョンの踏破者〗


〖奇跡Ⅱ〗、〖暗視Ⅱ〗、〖強靭な胃袋〗、〖超怪力Ⅲ〗、〖怪力Ⅱ〗、〖第六感Ⅱ〗、〖超暗視Ⅱ〗、〖サイコメトリーμⅢ〗、〖念動力μⅢ〗、〖再生Ⅲ〗、〖飛行Ⅲ〗、〖超音波Ⅱ〗、〖マッピングⅢ〗、〖超聴覚Ⅱ〗、〖前進Ⅱ〗、〖味変化Ⅱ〗、〖テレパシーψ〗、〖空気砲Ⅱ〗、〖洗う〗、〖ショートスリーパーⅢ〗、〖毒無効〗、〖人化〗、〖熱耐性Ⅱ〗、〖質量操作Ⅱ〗、〖透視β〗。


 魔術:土属性


 クラン:クレイジーギークス

 所持機体:XFT-01 フェアリーテイル

      WM-5 ホワイトマン

      BA-1 ビスカムアルバム



 クレジット 2275万c

 勲功ポイント194万p 総計3357万p/TOP3位


 アリスのスキル。

〖重力操作Ⅳ〗、〖真空耐性〗、〖ショートスリーパー〗、〖暗視〗、〖強靭な胃袋〗、〖怪力Ⅲ〗、〖飛行〗、〖空気砲〗、〖毒無効〗、〖透視μ〗、〖マッピング〗、〖超聴覚〗、〖超音波〗、〖黄金律Ⅱ〗、〖自己再生Ⅱ〗、〖超怪力Ⅳ〗。


 リッカのスキル。


〖水作成Ⅴ〗、〖ショートスリーパー〗、〖暗視〗、〖強靭な胃袋〗、〖怪力〗、〖飛行〗、〖空気砲〗、〖毒無効〗、〖黄金律Ⅱ〗、〖超聴覚〗、〖超音波〗、〖マッピング〗。



 ティタティーのスキル。


〖風のささやき〗、〖魔力強化Ⅳ〗、〖口〗、〖思考加速Ⅱ〗、〖ショートスリーパー〗、〖暗視〗、〖強靭な胃袋〗、〖怪力〗、〖飛行〗、〖空気砲〗、〖毒無効〗、〖マッピング〗、〖超聴覚〗、〖黄金律Ⅱ〗


 命理ちゃんのスキル


 〖起死回生〗、〖魂鋼Ⅲ〗、〖進化Ⅳ〗、〖祈り〗、〖念動力ηイータ〗、〖透視ςシグマ〗、〖エレクトロキネシスζゼータ〗、〖パーティー〗、〖ショートスリーパー〗、〖暗視〗、〖強靭な胃袋〗、〖怪力〗、〖飛行Ⅳ〗、〖空気砲〗、〖毒無効〗、〖マッピングⅢ〗、〖超聴覚〗、〖黄金律Ⅱ〗


 アリスが私のスキルに呆れる。


「一人だけおかしいんですよ・・・強化量がニャン」

「リアルマネーとクレジットで印石を集めたからねえ――。それにしたって私はアリスやリッカみたいにⅣやⅤがないから」


 ⅣやⅤは、印石の欠片の消費量がきついんだよね。

 ⅢからⅣにしたらⅡが4つ作れるし。

 ⅣからⅤにしたらⅡが8個、Ⅲが4つ作れるんだよね。――レアリティにもよるけど。


「まあ涼姫はスキルの数が多いし、有用な物が沢山ありますからねえニャン」

「わたしは〖水作成〗特化だー」


 リッカが拳を上げたけど、〖水作成Ⅴ〗はたしかにヤバイ。滅茶苦茶強そう。

 でもあれ一個で、コモンのスキルなら4つがⅢにできるだよね。

 

「当機は涼姫に貰ったものが凄くありがたいわ、バーサスフレームに乗らないから〖飛行〗が特に嬉しい」


 命理ちゃんは元々飛ぶのが早いのもあるんだけど、〖飛行〗を使えばフェアリーさんに迫る速度で飛べるようになっていた。スワローさんじゃもう、速度で勝てない――怖い。


「えっと、じゃあとりあえず、準備万端かな」

「はいニャン」「うん」「万端よ」「こんリッカー」


 まて。


「リッカ・・・ここで配信を始めるのね」

「うん。151階は流石にバズりそう。みんなも配信したら?」

「そうですね。151階は配信したいですねニャン」

「じゃあ私もやろうかな」


 アリスと私で配信の準備。


「こんばんは、今から151階に行くので配信を始めてみました。まあ平和な階層らしいので、撮れ高も無いと思いますが」


❝Her スウ! Her スウ! Her スウ!❞

❝みんなでカボチャのマスク被ってるのワロwww❞

❝遂に151階の全貌が映し出されるのかあ❞

❝俺等、まだ57階のマンハント・ペリトンに苦戦してるのになあ。ユーとマイルズがコンビで無双始めてくれて、大分楽になったけど❞

❝マンハント・ペリトンが空を飛ぶから撃ち落とすのすら面倒だったんだけど、マイルズとユーがマンハント・ペリトンとドッグファイト繰り広げて、次から次へと撃墜してる❞

❝流石のユーだわ、おっそろしく強い❞

❝そこに合わせるの上手いマイルズが合わせるんだよなあ。ユーの強さを何倍も引き出してる❞

❝つかマイルズとか、パワードスーツ使ってんのよな❞


「あーバイクから変形する奴ですか?」


❝そうそう❞


 マイルズが言ってた、生身の戦闘力不足の答えかな?


「私達も買おうかなあ」


❝いや、パワードスーツ系は今品切れだってさ。ダンジョンに挑むプレイヤーが一斉に買い漁ってるせいで、予約数が凄い。弱いのなら手に入るけど❞

❝それに、小型光崩壊エンジンとかないから動き鈍いんだよなあ。しかもリッカの抜水術の方が火力高いらしいし。〖超怪力〗にパワー負けするらしいぞ。上がるのは防御力くらい❞


「・・・・なるほどです」


 雪花があるし、動きが鈍るなら要らないかあ。


❝でも、マイルズとユーのお陰でそろそろ58階行けそう。スウ達は151階だけどワロw❞


「なんかごめんなさい」


 私が謝っていると、アリスが「あ、メイド服ですかニャン? これは――」と言ってカボチャのマスクを脱ぐ。


 コメントに返事をしているんだろう。


 カボチャの下から出てきたのは、猫耳カチューシャ。


「今日はFLのハロウィンイベントなので、前にスウさんと約束した猫耳メイドで一日奉仕をしていますニャン」


 そう。アリスは今日はハロウィンだからと、一日猫耳メイド奉仕を実施したのだ。


 アリスが「ニャン」と言って、片足立ちでネコのポーズをした。

 可愛い、脳への破壊力が凄い。


 自分の見た目の性能を活かしきっている。視界一杯に幸せが広がった。

 己を100%活かし切るとは、ああ言う事か。


「しかし、いけないな」


 私はヤレヤレと渋く首を振った。

 きっとあの子は、ハロウィンをコスプレする日だと勘違いしている。


 多分、渋谷しぶたにのせいだ。


 間違いは正しておこう。


「アリス。ハロウィンはコスプレする日ではなく、子供が大人を脅迫してお菓子を強奪する日なんだよ?」


 私が言うと、アリスが真顔になった。


「いえ・・・・ハロウィンは、日本で言うところのお盆ですよニャン・・・? 勿論お盆とは大分違いますけどニャン。――日本のお盆は厳かニャンですけど、ハロウィンはパーティーニャン」

「――あ。そうだこの人、ハロウィン発祥の地の近くで生まれたんだった。釈迦の耳に念仏だった」


❝いやまあ、釈迦に念仏はまあ・・・そうね❞

❝なんか、また混ざってるなあ❞


「ん?」


 コメントの様子が変だけどまあいいか。

 アリスがまたコメントと話してる。


「そうなんですよ。御主人様ったら、全然命令してくれニャいんですよ」


 確かに「命令してくれないんですか?」ってさっき言ってたけど。

 アリスが困ったような顔になり、唇に手を当てる。


「エッチなご奉仕もいいですよって――」「よくないわ!」


 私は、思わず振り向きざまに叫んだ。

 なに言ってんだ、マジで。

 あと、初耳だわ!


「ニャンでもしますよ?」


 本当にこの娘は何でもしそうなんだよなあ。


「じゃあ『極楽浄土』を踊ってて」


 私は、背後で足を組み合えながら踊りだしたアリスを放置して、命理ちゃんに向き直る。


「えっと。じゃあ、命理ちゃん、151階に飛べる?」

「分かったわ〖パーティー〗」


 さて、いよいよ151階です。

 命理ちゃんが何やら操作する仕草をすると、景色が瞬きする間に変わった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る