第97話 バケモノ


 アカキバが文句を言っていると、スウがバレルロールを開始。


 樽の内側をなぞるような飛び方で前進する量を少なくし、アカキバに追い抜かせ背後を取ろうとしているのだ。

 だが、アカキバもただの素人ではない。


「コイツ・・・だが、ただ大回りに回転するだけのバレルロール位で俺の後ろを取れると思うな!!」


 アカキバも、バレルロールを開始。


 両機が徐々に、背後を取り合い螺旋に飛行する、シザースの形になっていく。


「同じ機動じゃ、スウちゃんは後ろを取れない?」

 

 ヒナが歯噛みした―――刹那、アカキバの射線から逃れたスウのスワローテイルが、エンジンを緩め機首を上げて、真上を向いた。


 スウのスワローテイルは、アカキバの進行方向に対し、直角になった。


「え、なにを!?」


 スウのあり得ない動きに、驚くヒナ。


「な、に?」


 目を見開くアカキバ。


 スウの量産型スワローテイルの翼と胴体が、空気の抵抗をモロにうける。

 ――スウのスワローテイルの翼の下に、進行方向からマッハを超える空気の圧力が掛かった。

 量産型スワローテイルは空気の壁で急停止。


 アカキバとヒナの脳裏に、機動の名前がよぎる――〝コブラマニューバ〟。

 空気抵抗を利用して急停止する技。


 止まれない聖蝶機が、僅かに上昇した量産型スワローテイルを追い越してしまう。

 しかもスウはコブラで終わらなかった、さらにバク転をするように小さく一回転。


 空中戦機動のクルビット。


 アカキバはこの一瞬で、スウに背後を取られた。


「こ、こいつ、俺が――攻撃できなくなる瞬間を狙ってやがったのか!!」


 コブラマニューバの弱点は、ほぼ静止した状態で自らの機体の上面を相手に晒す事だ。そんな事をすればバルカンの格好の的になる。

 だからスウは、絶好のタイミングを待っていたのだ。


 さらにスウは、そのまま逆噴射で距離を取る。


 距離を取った理由は、近距離で相手を爆散させて、スウ自身が破片に被弾しない為だ。


 アカキバの視聴者達のコメントが騒ぎ出す。


❝後ろに飛び続けてる!?❞

❝なんで!? 短時間ならともかく――あんなに長時間出来るわけがない!! 飛行機の翼ってのは、前後で形が違うんだから、逆に飛んだら揚力は得られない!!❞


 飛行機の翼は、大気中では前に飛ぶ時に揚力を得られるように設計されている。

 なので翼で飛ぶ飛行機は通常、後ろ向きに飛ぶと揚力がほとんど得られない。

 しかしなぜかスウは、逆噴射で後ろ向きに飛んで揚力を得ている。


 これが可能であるとすれば、繊細で完璧な翼の迎え角――翼の角度による技。


 スウが絶妙な間合いを取って、正確無比な射撃を放ってきた。


 <汎用バルカン>が、聖蝶機に襲いかかる。

 このままでは、アカキバの機体のシールドが破られる。

 もしそうなったら、強化装甲を失ったアカキバの機体は、攻撃に耐えられない。

 だが、アカキバもそれなりにFLフェイテルリンク・レジェンディアをやってきたのだから、戦闘機の操作には自信がある。


「いや、ヤツは、コブラで速度も高度も捨てた――上昇すればこっちが後ろを取れる!」


 しかし、スウも上昇でアカキバに着いて行き、スウ側の速度の遅さを利用して小さく旋回。


 アカキバの描く軌跡の内径に入り込む。


「なんで俺よりずっと低速なのに、この機首の角度で追いかけてこれるんだよ」


 ――飛行機には失速という物がある。機首の角度を上へ上げすぎると、翼の気流が乱れて浮く力を失うのだ。

 そうして前進速度が速いほど、機首を上げられる角度(失速しない角度)は大きくなる。


 今、アカキバは、失速しない限界まで機首を上げている。そしてスウはアカキバより随分前進速度が遅い。

 なのにスウはアカキバの上昇にピタリと着いてくる。


「コイツ、―――マジでどうなってんだよ!? 俺だってテーパー翼状態だし、複葉形態だぞ!? 揚力は変わらないはずだ!!」


 秘密はフラップだった。離陸などに使われる揚力を高めてくれるフラップを使用することで、スウは追いかけているのだ。


 戦闘機状態で離陸もしたことのないアカキバは、フラップの存在すら知らない。


「じゅ、銃口が奴に向けられねぇ!!」


 アカキバは相手に内側に潜り込まれて、旋回しきれない。


「な、ならこれはどうだ!」


 アカキバはまた、螺旋に飛ぶことで直線に飛ぶ相手を前に押し出そうとするバレルロールを繰り出した。

 するとスウもバレルロールを開始、またも絡み合うように飛ぶシザーズ状態になる。


 スウは、アカキバに距離を狭められる形になった。


 2機の描く飛行機雲が、ちょうどDNAの二本の螺旋のような形になる。

 こうなるとお互いが相手に攻撃できず、膠着状態になることが多い。


 白銀の地平線と水平に、螺旋の飛行機雲が二本、空に描かれる。


「ざまあみろ、ほぼ並走だ! これじゃあお前もこっちに射撃できまい!」


 だがスウに、こんな物が通用するわけがなかった。


 確かにスウはアカキバに攻撃できず、暫くの間シザーズが続いた。

 だがこれはスウがわざと膠着状態にしていただけだ。


 スウは、速度を溜めたかったのだ。アカキバの聖蝶機はすでに限界速度に近い、対してスウのスワローテイルは、限界までまだまだ余裕がある。


 アカキバは、スウとの速度差がどんどん縮まっている事に気づかない。


 しかもスウは、上昇中の時の螺旋の円を大きくすることで、よりアカキバよりエネルギーを溜め込みつつ、機体の進行を遅らせていた。


 そして補助翼だけで横転しているアカキバに対して、スウは時に方向舵の横転も利用して螺旋の下降中は小さく円を描き、無駄なエネルギー損失を無くしている。


 やがて十分速度を溜められたなと感じたスウは、方向舵ラダーを反対側に効かせ機首を振る。この方向舵の横転の操作に失敗すると、機体が一方的にアカキバの照準に入り、無防備に撃たれる危険な行為だが、スウにその心配はない。


 スウは上昇しながら姿勢を背面飛行に移しつつ、ナナメ上へ弧を描いて反転。


 アカキバの後ろに廻り込んだ、スウは回り込んだのを確認すると、今度は背面飛行のまま直線でアカキバを追いかける。


 空中戦機動のハイ・ヨーヨーの動きだった。


 ハイ・ヨーヨーは、スウの最も得意とする空中戦機動だ。

 相手の射線を切る見事なタイミングと、ギリギリ限界までGを掛ける美しい円、そして槍のような差し込みがアカキバに襲いかかった。


 背後に回ったスウが、背面飛行の素早い降下で、矢のようにアカキバの背後を追いかける。

 またもスウがアカキバの後ろについた。


「え、な?」


 ――ただスウがここまで使ったテクニックのほぼ全てを、戦闘機のFPSで育んだのは本人としてはヒミツらしい。


「くそっ、なんだ、なにがどうなってんだ! なんでアイツは、また俺の後ろにいるんだ!!」


 その後もアカキバは様々な飛行テクニックを駆使するが、スウはアカキバの後ろにピッタリとくっついて離れない。


 距離が近すぎて弾丸の到達時間も速いせいで、弾丸を視てから避けるという行為もアカキバの反射神経では出来ない。


 その上スウの機動は、最早しつこいなどというレベルではない。鎖で繋いでいるのかと思うほど、一糸乱れぬ追撃――もはや空に描かれるワルツだ。しかも全ての動作において、スウの描く機動はアカキバを凌駕している。


 そもそも――早さを競うレースで、最短距離を飛んだ人間すら勝てなかったスウに、そこそこ飛べるレベルのアカキバでは、話にならない。


 スウとアカキバの飛行技術の間には、一秒間に数百メートルの距離が開くほどの差があるのだ。


 アカキバが勝てるわけ無かった。


 スウは余剰に生まれてしまう速度を高度に保存するために、何度も何度も上昇しなければならないほどだった。

 あまりにも高度と速度がたまりすぎるので、スウがたまりかねてエンジンを絞るほどだった。

 

 もはや同じ機体性能では、アカキバとスウの戦力は比較にならないほどの溝があった。


 アカキバはスウが何をしているのかすら、理解できない。

 なぜスウの後ろを取れないのか、分からない。


 アカキバの精神が、理解できない物に抱く恐怖に染まっていく。


 スウが繰り出す理解不能の飛行テクニックに、怖駭ふがいし震えだす。


「なんなんだコイツは!? まさかコイツ、本当にあの〈発狂〉デスロードを一人でクリアしたのか!? クリアしたのは閃光のアリスのお陰じゃなかったのか!?」


 とうとうアカキバの機体のシールドが破壊され、アカキバは〝死の恐怖のあまり〟失禁しながら機首を無理やり旋回させた。


「こいつ〈発狂〉デスロードを一人でクリアできるのか!? ほ、本物のバケモ――」


 アカキバはやっと自分が何に吠えていたのか、気づいた。


 小型犬がカーテンの向こうの大型犬いや、


 ――狼に吠え続けていた事にやっと気づいた。


 だが、もう遅い。


 アカキバが直前に行った、無理矢理の旋回行動がいけなかった。大気中での機首の左右振りは、元々危険な行動だ。

 そしてアカキバは普通のプレイヤーである。スウのように、絶妙な翼の角度を維持できない。


 無茶な機体操作を行ったことで、気流が乱れアカキバの機体が行動不能になる。


「や、やべえ!!」


 戦闘機が左に回転しだす。――どのかじを動かしても姿勢が変えられない。スピン状態だ――渦に吸い込まれていく木の葉のように、地面に落下していくアカキバの聖蝶機。


 スウは、アカキバが操作をミスした瞬間を見逃さず、アカキバの周囲を滑るようにまわりながら、<汎用バルカン>を命中させてくる。


「なんで俺と同じ機首の旋回をしてるのに、奴は操縦不能にならないんだ!!」


 アカキバはスウの幸運を、神にでも文句を言うように喚き散らしたが、スウの動きは幸運でもなんでもない。


 スウは機体が操作不能になりそうな瞬間、機首を下げエンジンを噴かし、速度を上げてスピンを回避しているのだ。

 そもそも若干スピンをしたところで、スウは空中戦機動に昇華してしまう。


 やがてスウは、アカキバの聖蝶機の〝エンジン〟を爆散させ飛行能力を奪うと、機首を上げて上昇した。


 アカキバは、ロケットエンジンを全て失って落下。視界で空を優雅に舞うスウを回転させながら、落下していく。


 聖蝶機は雪原に叩きつけられて、ピクリとも動かなくなった。


 スパークを放つ聖蝶機のハッチが、鋭い音を立てた。


 アカキバが這々ほうほうの体で、聖蝶機のコックピットから這い出してきた。


 怪我をしたのか、額から血を流している。


 決着が着いたせいか、アカキバの視界には一気に視聴者が減っていく数字が映っていた。


 ヒナの戦闘機を破壊した時より、減った。


「なんでだ――なんでお前らいなくなるんだよ!!」


 叫んで、落下の衝撃でむき出しになった、岩の地面を殴りつける。


 同時に聖蝶機が、アカキバの背後で爆散した。


 爆風で地面を転がるアカキバ。パイロットスーツが命は護ってくれている。


 アカキバは転がり土と雪まみれになり、やがて四つん這いになり地面を見つめ、怒りに任せて拳を握りしめ震える。

 そんなアカキバの耳に、雪を踏みしめる足音が近づいてきた。


 顔を上げれば、冷たい表情のヒナがアカキバにピストルの銃口を向けていた。


 アカキバは青ざめて手を挙げる。


「う、撃つのか!?」


 冷たい視線をアカキバに向け続けるヒナが、ゆっくりと銃口を上げて、アカキバの額に向けた。

 そして、鼻で笑った。


「次はアンタの番ね」

「な、なにが」

「その機体じゃ、もう地球に帰れないでしょ」

「え――・・・あっ!」

「せいぜい頑張って助けを呼ぶことね。――まあ? アンタなんかを助けに来る人がいればいいけどね」


 ヒナが銃を仕舞って、彼女の背後に着陸してきたスワローテイルに向かった。


 ヒナはスウに笑いかける。


「スウちゃん、鳩を見てすぐに来てくれて本当にありがとね。助けてくれて本当にありがとう。にしてもスウちゃんの飛行テクニック、あれどうなってんの? よかったら、あとで詳しく教えてほしいな」


 タラップから降りてきたカーリーヘアの女性が「ええ、まあ。私で良ければ・・・」と、ヒナに歯切れ悪く答えてから、憐れむような視線をアカキバに向けた。


「・・・あの――」


 スウが口を開こうとした――するとヒナが反応する。


「スウちゃん、アイツを助けたいなんて思ってないよね?」

「えっ」

「見ず知らずの私を助けてくれたスウちゃんだから、あんなゴミでも知らないから『いい人かも』なんて思って助けたくなるかもしれない。でも、あいつは私を殺そうとして大笑いしていたんだよ? ―――早く行こう」

「で、でも・・・」

「スウちゃん、もしかしてアレでしょ。――自分を世界で一番キライだから、自動的に世界中の人間が、自分よりはスキになってしまう」

「えっ、そこまでは・・・」

「まあ、世界一キライは言いすぎだろうけど。・・・・あんな奴でもキライになれない程度には、自分の順位が低い――そういうの・・・駄目だよ? ――大丈夫、あいつに助けられる価値があるなら、誰かが助けに来るよ」

「だ、だけど、いい人でも誰も助けてくれない事なんてよくありますし」

「なら逆に。いい人ではない、他人を殺そうとしたアイツが救われたら。その、いい人なのに救われなかった人はどう思う?」

「えっ・・・・そ、それは・・・」

「ほら、行くよ」


 スウを、ヒナが無理やりスワローテイルに押し込んでしまう。


 スウは最後に、「あのっ、お友達に助けてもらって下さい! お友達多そうなので!」


 と叫ぶ。自分と真逆のオーラを感じ取ったスウは、アカキバが友達の多い陽キャだと思ったのだ。


 やがて後ろ髪引かれる思いだったスウだが、スワローテイルを走らせて宇宙へと消えた。


 一連を呆然と眺めていたアカキバの顔が、急に真っ青になる。


「だ、誰か、配信を見てる人、助けてくれ! どこかの配信者に鳩を飛ばしてくれても良い!」


 だが、これまでやりたい放題に振る舞って、関わる人間全てに迷惑を掛け続けてきたアカキバに近寄りたい人物はいなかった。


 一部の奇特なリスナーが鳩を送っても、無視されるだけ。


 待てど暮らせど誰も来ない。

 やがて惑星は夜になり、アカキバは食料を探して極寒の惑星を歩いていた。

 だが、この極寒の惑星には生命すらいない。ならばまともな食料などない。


 雪を掻き分け一人歩くアカキバ。


「なんでだよ! なんで誰も俺を助けにこねぇんだよぉぉぉぉぉぉ!!」


❝お前みたいに、誰ひとり助けず――どころか迷惑ばっか掛けて。好き勝手振る舞って、人を殺そうとすらしたのに。今更自分は助けろなんて言っても、耳を傾けるヤツがいるわけないだろ❞


 辛辣なコメントが返ってくるだけ。

 さらに時間が過ぎて、配信を見ている人間すらほぼ居なくなる。


「俺が何をしたっていうんだ!? みんなを笑顔にするため、ネタを提供しただけだろう!? 何が駄目なんだよ!?」


❝極寒惑星サバイバル編きたwww❞

❝アカキバはネタを提供してくれるなあwww❞


「ネタじゃねぇよ、クソが、こっちは死にかけてるんだよ!!」


❝イヤ、あんた同じネタをヒナに仕掛けようとしてたじゃん。だから遭難はネタなんでしょ?www❞


「テメェふざけんな!! ぶっ殺すぞ!?」


❝いや、死にそうなのアンタだしwww❞

❝大丈夫、死なない。アカキバもプレイヤーだから死んだら地球に転送されるからwww❞

❝スワンプマンだけどw❞

❝コピーだけどw 安心ですねーw❞


「ふ、ふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんな! ふざけんなああああああああ」


❝クソワロタwww 今までふざけてきたのはアンタじゃん、ネタだって言ってさwww 自分に言ってんの?www❞


「テメェ等、ざっけんなああああああああ」


❝なあアカキバ。『自分に、ふざけんなよ!?』って言ってみて。俺がずっとアンタに言ってきたんだけど、やっと気づいた?❞


 そんなコメントが流れた時だった。


❝『規約違反により、あなたのアカウントは閉鎖されました』❞


「は?」


 アナウンスが流れて、配信が終了する。


「はぁぁぁ!? ――だからふざけんな!! こんな時にBANとか!!」


 叫んでも何も変わらない。配信画面は真っ暗になったまま。


「じゃあもう助けは呼べないって事か!? 本当にふざけんなよおおおおおおお!!」


 アカキバは恐怖と混乱のあまり、頭を掻きむしる。


「ふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんな!」

 

 そこからアカキバは本当にサバイバルになった。

 生命の痕跡のない惑星。食料など有るはずもない。

 さらに喉が乾いて、理由わけのわからない惑星の雪を食べて腹を壊し脱水症状になる。


 三日目にはアカキバは虫の息だった。


 雪の上に倒れてか細い呼吸をする。


「た、たすけ・・・・だれか・・・たすけ・・・」


 誰の返事もない。


 意識も朦朧としてくる。


「―――だれか、た、す、け・・・」


 誰の返事もなかった。


 いくら助けを呼んでも無駄だった――全てはとっくに終わっていたのだ。

 恐らく、スウを――恩人とも言える彼女を憎んだ、その時に。


 ・・・・その後、アカキバのコピーが地球に送られた。

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