第91話 新たなクランメンバーが増えます

 ◆◇◆◇◆




 マイルズと層探索に行った次の日の放課後、今日は七夕ということで、私は生徒会が校門前に用意してくれた笹――というか竹、に願い事をくくりつけながらアリスと立花さんを待っていた。


 ちなみにこの笹というか竹は、近くの爽波小学校との交流という形になっているので、小学生が辺りをぴょこぴょこ歩いてて可愛い。


 まあ湘南にはすっごい大きな七夕まつりがあるんで、交流といっても小規模なものだけれど。


 小学生の男の子二人が、暮れ始めた空を見て、


「夕日ってなんで赤いんだろうねー」

「なんでだろう?」


 とか言ってる。


「お空に青色をいっぱいあげちゃったからだよー」


 って教えてあげたら「へー!」って目を輝かせた。


「だから空は青いのかな。じゃあ、普段の海が青いのも同じ? それとも、お空を映してるの?」


 そこからしばらく小学生に腕を引かれながら色々質問されていると、アリスと立花さんが来た。


 小学生二人は、ちょうど帰る時間になったらしく、


「お姉ちゃんばいばーい」

「やっぱり高校生って凄いね! またねー!」


 と、担任の先生らしい人の方へ走っていった。


 アリスが私の隣に来て、小学生たちを見送りながら言う。


「涼姫は小さい子、本当に好きですねー」

「かわいいからねぇ」

「10分ほど行ったら交番がありますよ」

「だから母性! アンタは私をなんだと思ってるんだ!!」


 側にいた立花さんが、ちょっと身をかばった。


 確かに、立花さんは中学生くらいに見えるけども!


 百合ヶ浜南女子高校の立花さんが何故ここにいるかというと、学校が女子校だから男子部員がいなくて相手がいなくて、爽波高校に出稽古に来ているらしい。

 というか男子部員でないと相手にならないって、なに。


 立花さんは、他所の学校の笹というか竹に、しっかりと自分の願い事をくくりつける。

 こういう気にしないで良いことは気にしない、私とは逆な悠揚ゆうよう迫らぬ性格、好きだなあ。


 って、この人『織姫と彦星が幸せでありますように』とか願ってる。なんだその純粋な願い。


「立花さん・・・自分の事を願わないの?」

「自分の事は自分で叶える。『神仏は尊し、されど頼まず』」

「無頼漢すぎる」


 いや、無頼漢ってこういう意味だっけ?


 ――って、今日二人を呼び出したのは、そうじゃない。


 私は、立花さんとアリスに昨日分かった、印石と〖サイコメトリーμ〗の関係を手短に説明する。


「涼姫の印石を私達が使える!? ――ほ、本当ですか!?」

「マジで?」


 二人が前のめりになった。すると、


「じゃあ、〖飛行〗を頂けませんか?」


 アリスが〖飛行〗を欲しがったんだけど。私は心配になる。


「でも〖飛行〗ってアリスの高所恐怖症、大丈夫?」

「飛べるなら、安心して高い場所に行けると思いまして」

「なるほど・・・」

「じゃあ〖マッピング〗〖超聴覚〗〖超音波〗を2人にあげるね。〖飛行〗は足りないからアリスに」


 すると立花さんだった。さっきまで堂々として、何も気にしていなさそうだった立花さんの顔が曇る。


「スウ・・・〈繁殖力強化〉を使ってないなら、欲しい―――」

「え? アレ欲しいの・・・?」


 立花さんが悲しそうに頷いた。


「親戚のお姉さんが――」

「あ・・・。なるほど・・・分かった、じゃあ今度その人にあの印石をあげるね」

「有難う!」


 ちなみに暫く後の話だけど――私が〈繁殖力強化〉の印石をあげた所、立花さんの親戚のお姉さんはすぐさま御懐妊。


 私はお姉さんと立花さんに感謝されまくって、困るくらいだった。


 さて私がアリスと立花さんに印石をあげると、2人は大喜び。


「すごく耳が良くなりました・・・!」

「わー、周囲の状況と人の場所が丸わかり! 方向音痴だったからこれは助かる、スマホ要らず・・・!」


 立花さんが周りの様子を見ながら、人がいる事を示す青い点と実際の人の位置を確認している。

 やがてアリスが恐る恐る、〖飛行〗を使う。


 私と立花さんは、アリスの様子に注目した。


「〖飛行〗――」


 アリスの背中に真っ白な光の翼が生えた。

 まさしくアークエンジェル降臨。これでヘッドギアの光輪とセットだったらもう天使にしかみえないよ。


「――ちょ、ちょっと怖いですけど、飛ぶのが簡単なので――こ、これは慣れたら高所恐怖症を克服出来るかも知れません!」


 言うアリスは、人間の胸ほどの高さまでしか浮き上がってない。

 あれでも怖いのか。


 立花さんがちょっと呆れる。


「体震えてるよ?」

「この高さでも、地面がないというのは落ち着かないんです! でも、流石にもう少し高く飛んでみます」


 アリスが人間の頭の高さまで浮き上がった。

 すると、彼女はなにを思ったのか急に〖飛行〗を解除したみたいで落下した。


「え――」

「危な――」


 心配した私達だけど、アリスはすぐに空中で止まった。


「すみません、とっさに〖飛行〗を念じると浮けるのか試したくて」

「なるほど」

「ビックリした」


 私は、ふとアリスの足の震えが消えていることに気づく。


「アリス、足が震えてないよ・・・?」

「はい! これ、凄く安心感があります! 涼姫本当にありがとうございます! 大好き!」


 言ってアリスが天高く飛び上がった。


 アリスが、陽光輝く青空を自由に飛ぶ。

 綺麗な笑顔が、本当に眩しかった。


「でもアリスは、〖重力操作〗で空を飛べそうなんだよね」


 私が言うと、アリスが凍った。


「わ、わたし実はとっくに高所を――怖がる必要なかった―――!? ――そ、そうだ、〖飛行〗と〖重力操作〗を使えば! ――わ、わーとても速くなりました!」


 まあ、〖飛行〗はかなり高速で飛べるし、〖重力操作〗じゃ、ああはいかないし。あげてよかった。




◆◇Sight:三人称◇◆




 コハクこと甘井あまい琥珀こはくは雑談配信を終え、マンションの自室でビール片手に元・アカキバ軍団メンバーとグループメッセージを行っていた。


コハク:なんかスウさん主催の大会が有るって、SNSで噂になってるんだけど

さくら:あっ、僕もお誘いいただきました!

リあン:なんで!?

さくら:このまえ偶然、スウチャンネルの社員さんとデブリ回収で一緒になったんです

星ノ空:あーーー、さくらが誘ってくれたデブリあさりじゃん。行けばよかった。

マッドオックス:デブリ回収か、俺も誘ってもらったヤツだな。あの日は仕事で忙しかったからな残念だ。


 メッセージをやり取りしているメンバーは、すべてプレイヤーで配信者だ。


 リあンは、赤縁メガネのスレンダーな女性。長い黒髪をしている。

 イラストレーターもやっている。


 星ノ空は、少しギャルが入った人物。

 長い髪は金髪にしてるが、毎日髪型が変わる。

 ちなみに星ノ空は、女性ファンも相当多い。


 マッドオックスは40代の男性。

 髪も顔つきも、野性的だと評される。さらに中身まで野性的だ。

 ファンは大人の女性が多い。


 さくらはご存知、男の娘――チャンネルの登録者は、男性が多い。

 ファンは〝保護者の会〟と呼ばれている。

 アカキバ軍団からは「保護者の会」が、早めに抜けさせた。

 新しいチャンネルに移っても登録者が、2万人の内、200人しか減らなかったという伝説がある。


コハク:スウさんの大会に出られたらいいのになあ。

リあン:コハク、スウとのコラボ話どうなったの? まさかお流れ?

星ノ空:アカキバ軍団抜けて一週間たったけど、あたし以前は登録者数3万人くらいだったのに、まだ8000人にしかなってない。

リあン:まあまだ一週間だけど。

コハク:連絡は今のところないんだよね。


 このグループメッセージのグループ名も、実は『スウ・カム・ディスティニー』という。

 「数奇な運命」をもじったものだ。

 さらに5人で組んでいるクラン名も『カム・ディスティニー』である。


 全員がスウに期待しているが、コラボには未だに至っていない。


 皆、そろそろ不安になり始めていた。


 コハクすら、不安に襲われ始めた頃だった。メッセージがスマホに届いた音が、コハクの耳に聞こえた。

 コハクは誰だろうと、通知を確認する。


 通知の名前を見てコハクは、自分が一気に興奮するのが分かった。


〝スウ:コハクさん、コラボの事で相談があります。良かったらお返事ください。〟


 コハクは、腹の底から歓喜を叫びそうになりながら、驚くようなタイピング速度で皆にメッセージを送る。


コハク:みんな! スウさんから連絡きたッ!! コラボの相談したいって!!


 すぐさま全員からメッセージが返ってくる。


リあン:まじで!?

星ノ空:おしゃああああああ!!

マッドオックス:来たか、きちんと覚えていてくれたんだな

さくら:よかったです!


 歓喜に包まれる、スウ・カム・ディスティニーのグループチャット。


コハク:じゃあちょっと、返事してくるね! 相談もしてくる!

リあン:良いから急げ!

星ノ空:相手がスマホから離れる前に!

マッドオックス:頼むぞ、クラマス。

さくら:僕もみなさんと一緒に大会に出たいので、頑張ってくださいコハクさん!


 コハクはスウとのメッセージ画面を開いて、急いで返信を打ち込む。

 余りに急いだため、ミスタイプで、


コハク:待っていました! どのようなコラボを予定しておりまさか。


 「おりまさか」などと送ってしまう始末だった。


スウ:良かった。こんどPvP大会があるじゃないですか――それより前にしたくて、ちょっと急ぎのコラボにしたかったので。


(危ないところだった)


 冷や汗がコハクの頬を伝う。


コハク:もしかしてスウさん主催のレース大会の話ですか?

スウ:あ、もう知ってるんですか?

コハク:SNSで噂になってます。

スウ:もう噂になってるんですね。コハクさんと、配信者のお仲間の方々もどうでしょうか?

コハク:是非!

スウ:え、即答ですか!?


 コハクの即答にビックリしたのか、スウがメッセージを連投する。


スウ:あの、私コハクさんのお仲間さんの連絡先知らなくて。なので一応みなさん全員に、訊いてみてもらえますか。返事は明日でも良いので。

コハク:いえ、待って下さい! 今すぐ訊いてきます!

スウ:え、でもみなさん居ないかも。

コハク:今さっき丁度、全員でスウさんとコラボしたいって、メッセージを送り合ってました!

スウ:そ、そうなんですか!?


 コハクは急いで、スウ・カム・ディスティニーのメンバーに尋ねる。


コハク:スウさんが、みんなにレースに出ないかって!

リあン:出るにきまっちょろうがあああ!!

星ノ空:いちいち聞きにこなくていいわあああ!!

マッドオックス:初コラボには、最高だな。大会はSNSのトレンドでずっと上位だ。他の配信者の視聴者も一斉に来るし、相当な宣伝になる。これでスウとコラボすれば、爆発的に登録者数が伸びるかもしれない。

さくら:最初の伸びって凄いですもんね。スウさんって、本当に良いタイミングを選んでくれるんですね。


 コハクは、スウとのメッセージに戻る。


コハク:YESに決まってる、って怒られました。

スウ:え・・・そうなんですか・・・? ご・・・ごめんなさい。

コハク:いえいえ、相手も冗談ですから。

スウ:よ・・・良かったです。

コハク:むしろ、最高のタイミングで初コラボしてくれるって言ってました。

スウ:あと、こちらの事情もあるんですが。私と同じクランに入りませんか? みなさんひどい感じでチャンネル無くしてるんで、ちょっとだけ贔屓しちゃっていいかなあ・・・? とか思ってて。


 〝スウと同じクランに入る〟コハクには、この意味を理解するのに数秒の時間が必要だった。


 高速でタイピングしようと思っていた指が、完全に停止する。

 その間にもスウのメッセージが送られてくる。


スウ:あと、手前勝手な理由もありまして――今度のクラン対抗PvP大会のメンバーを、私じゃ集められなくて。私って、知り合いのプレイヤーがあまりにも少なすぎるんです。アリスのお知り合いは、皆さん優勝候補の星の騎士団ですし。もうひとりのメンバーは、フェイレジェを始めたばかりで全く知り合いがいない感じで。本当に手前勝手ですみません。


 惶悚こうしょうしていたコハクは、徐々に「スウと同じクランに入れる」という意味を理解し始め、指を震わせだす。

 

スウ:コハクさんがいい人なのは分かってますし、他の方の配信も見せていただきました。それでアリスもリッカさんというメンバーも、皆さんならって。


 ここでやっとコハクは、スウと同じクランに入るという意味がきちんと理解できた。


コハク:いいんですか!!!!!!


 コハクは、驚くべき速度のタイピングをしていた。というか生まれてこの方、こんな速度で指を動かしたこともなかった。


 スウは、コハクの送ってきたメッセージの感嘆符の多さにちょっとビックリしていたが。


スウ:本当ですか? 他にも都合があるんですが。

コハク:都合ですか? どんな?

スウ:私たちの仲間、命理ちゃんって知ってますか?

コハク:あ、知ってます。鼻眼鏡を掛けてたおちゃめなデータノイドさんですよね。

スウ:はい。その命理ちゃんの友達に会うために層の攻略をしたいんですが、今のスワローテイルの装備だと40層のボス攻略が難しいらしいんです。なので改造したくて。あと、命理ちゃんの家もほしいなーとか。

コハク:あー、オリジナルカスタム権のすごいヤツが貰えるらしいですね――協力させてもらいますよ!

スウ:よかったです! 皆さんにクレイジーギークスに入ってもらう形になるかもですが。もしかして、皆さん既にクランに入ってますか?

コハク:はい、配信者仲間5人でクランを設立しまして『カム・ディスティニー』って言います。

スウ:じゃあ、そっちに私達が入りますね!


 なんだか食い気味にスウから返事のメッセージが来たのを、コハクは訝しがる。


コハク:それは駄目ですよ。

スウ:なぜ、ですか?


 そこでスウからコハクヘ、疑問符を大量に浮かべたアニメキャラが泣いているイラストのスタンプが贈られてきた。

 「なんでそんな事いうの」という表情である。


コハク:そっちのクランの方が、有名だからです!

スウ:でも、クラン名が〝クレイジーギークス〟ですよ!? 意味は狂ったインドア派ですよ!? こんな名前のクランに入りたくないですよね!? 

コハク:狂ったインドア派、最高!

スウ:嘘だッ!

コハク:本当ですよ。好きに決まってるじゃないですか!

スウ:えええ!?

コハク:本当の本当ですよ。ギークって、卓越しているみたいな意味もあるじゃないですか。まさにスウさんですよ。


 暫くスウから答えが返ってこなかったので、コハクが話を進める。


コハク:じゃあ、みんなにクランを解散するって言ってきますね。

スウ:あまっt


 スウがなにか言いたそうだったけれど、コハクはスウ・カム・ディスティニーに戻って尋ねる。


コハク:みんな、スウさんが同じクランに入らないかって言ってくれてるんだけど

リあン:え

星ノ空:いいの!?

さくら:ほんとうですか!?

マッドオックス:おいおい・・・なんだその僥倖は?

コハク:みんなOKだね? カム・ディスティニーは、今日を以て解散です!

リあン:もう抜けた

星ノ空:抜けた。

マッドオックス:同じく。

さくら:抜けました。


コハク:アンタら、もう少し愛着という物を。

リあン:組んで一週間も経ってないのに、どう愛着を持てと

コハク:それはそう。


 コハクがスウとのチャットに戻ると、なにやらスウからのコハクを引き止める文章が羅列されていた。


スウ:やっぱり狂陰は駄目だと思うんです、悪口みたいなものじゃないですか――


 長いのでコハクは読み飛ばして、返事を返す。


コハク:みんな、すぐにクランを抜けたんで解散しました。

スウ:(iꇴi)

コハク:では全員のVR端末に、申請を送ってもらえますか?


『スウから、〝クレイジギークス〟への招待がありました。受けますか?』


「YES」


『〝クレイジギークス〟に加入しました』


 コハクは早速ノートパソコンを立ち上げ、SNSで「スウさんのクラン、クレイジーギークスに加入させて頂きました! スウさんのファンの方、これから宜しくお願いします!」と書き込む。


 スウ・カム・ディスティニーの他のメンバーも各々自分のSNSのアカウントで書き込んだようだ。


スウ:皆さん・・・入られたみたいです・・・。――あと、レースとか苦手な人が皆さんの中にいたら、司会とかインタビュアーとかやってもらう感じでいいでしょうか?

コハク:私とかリあンとか多分苦手なんで、それも本当に助かります!

スウ:よかった。では今日はもう遅いので、細かい相談は明日、アリスやリッカさんを加えての話し合いでいいですか? あとでクレイジーギークスのグループを作ってアドレスを送っておくので、皆さんで参加しておいてくれると嬉しいです。

コハク:了解です!

スウ:では、おやすみなさいです。

コハク:はい、おやすみなさいー。


 コハクはメッセージアプリを閉じて、スマホを胸に当てる。


「本当にコラボしてくれる」


 安堵、喜び、未来への期待。


 コハクの胸に、様々な前向きの思いが去来して心が暖かくなる。

 そしてコハクはふと、開いたままにしていたノートPCを見て、驚愕に目を見開いた。


「え、SNSのアカウントのフォローが倍になってる・・・」


 驚愕したまま、コハクはチャンネルも見に行った。

 すると、さっきまで登録者数10万人程だったのが、21万を超えていた。


「うそ―――でしょ」


 アカキバの炎上でも相当伸びたが、それでも10万人がやっとだった。

 それなのに、スウのクランに入ったと呟いただけで倍という有様。


 コハクは、スウのあまりの影響力に錯愕さくがくを覚え、同時に、


「普通は、同じくらいの登録者数でコラボをするのに」


 でないと登録者数が少ない方だけが、得するだけになってしまうから。

 なのに1100万人も登録者数がいるスウさんが、10万人以下しか登録者が居なかった私達とコラボしてくれる。


「こんなに沢山のファンがいるのに、いい人だし・・・」


 強い欽慕きんぼの念を覚えるのだった。

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