第46話 本当の持ち主
俺たちが、森の中に隠れていると、どうやって見つけたのか知らないが、メイさんがやってきた。
能力でも使ったのだろうか。
なんか、出会った時もメイさんの能力で俺たちの素性バレてたしな。
メイさんから聞いた話だが、バルメントが死んだそうだ。
なぜ?
そう思ったが、メイさんもバルメントが倒れた時に戦線を離脱してきたらしく、よくわからないそうだ。
あとで、ルナたちに聞くか……。
とはいえ、隠れ場所を探してさまよっているうちにだいぶ離れていたらしい。
隠れ場所を探している時は気付かなかったが、ルナたちの場所から2km以上は離れているらしい。
しかも、バルメントの死亡で、敵が早く撤退したため、俺たちが襲われることはなかった。
そして、クレイトの予想通り、バルメントは悪魔と契約しており、実はクレイトの能力を奪っただけだったらしい。
まじかよ……。
あいつ、あれだけ無能力者は消えろとか言ってたくせに自分も無能力者なのかよ。
すげえな。
盗品なのに明らかに自分のものとして扱って、しかも奪われた被害者を馬鹿にするとか、本当に神経疑うね。
まあ、それが「バルメント=ブラッド」という男なのだろう。
まあ、それと引き換えに命差し出しているんだし、契約の代償で死んだらしいし、もうね。
なんか、嫌いとか通り越して、哀れになってくるよね。
メイさんの説明もあらかた終わったあと、俺たちはルナとベーゼルのもとへと足を進める。
非常に気が乗らないが、バルメントの墓も作ってやろう。
✕ ✕ ✕ ✕
ルナとベーゼルと無事合流した。
ベーゼルの話によるとそのあと悪魔が召喚した
それはさておき、今のクレイトは魔法が使えるはずとのこと。
クレイトの能力を奪っていたバルメントが死んだことによって、スキルが正しい所有者に戻ったらしい。
だけど、能力は血中の遺伝子で変わるため、バルメントの「
とりあえず、
で、クレイトが言うには「
能力の内容としては、銃火器、弓、使用時の集中力と狙撃成功率の上昇……らしいのだが、生憎サルジニルグには銃火器も弓も無い。
でも、サルジニルグには銃火器も弓も何もないらしい……。
これってもしかして、宝の持ち腐れってやつ!?
まあ、でもこれでクレイトが、無能力者と馬鹿にされるとはなくなったな。
もっとも、馬鹿にしていたのはバルメントだけかもしれないが。
これで、メイさんも一安心。
バルメントという脅威も去り。
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