第1章:孤児院

過去の灰

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爆発が周囲のすべてを揺るがし、バンカーの隅々まで震わせている。天井の破片が粉塵と瓦礫の雨のように降り注ぎ、外の破壊の証となっている。特に強烈な爆発が構造体を揺さぶり、ブーツの下の床まで震わせる。過負荷のパネルから火花が飛び散り、この墓と化した避難所の影を一瞬だけ照らす。空気は叫び声と甲高い警報で震えている。


だが、そんなことはどうでもいい。こんな世界、くたばってしまえ。俺と一緒に全て滅びてしまえ。


仲間たちの死体が防護扉の近くに積み重なっている、動かぬまま。彼らの中にあの人の顔を見つけるのが怖くて、長く見ることができない。感じる痛みは耐え難く、頭が爆発しそうだ。自分の番が来るまで、もう時間はない。


金属のヘルメットの重さが頭蓋骨を押しつぶし、体に繋がれたチューブは絡み合う蛇のようで、残ったわずかな人間性をも奪っていく。


「エネルギーが過負荷だ!」モニターの壁の向こうで観客たちが叫ぶ。「レギュレーターが故障した!爆発するぞ!放射線が漏れている!」


どうでもいい。全員吹き飛んでしまえ。筋肉は緊張し、惨めな人生の行き着いた先を悟って血が煮えたぎるが、その怒りにもはや意味はない。


だがその時…記憶が押し寄せる。まるで人生が目の前を駆け抜けるように。そしてそこにある、クリスタルのように鮮明な、全てが始まった瞬間が。


2002年11月28日の凍えるような夜明け、世界中に荒廃をもたらした第三次大戦後、復興に苦しむ国家アルドリアの中心で、孤独と絶望から生まれた泣き声が静寂を破った。エリスタロという名の小さく陰鬱な町で、運命によって、困難の中で鍛えられる人生の糸が紡がれていた。


その泣き声は僕のものだった。僕の名前はレアンドルス。僕の人生の物語は、痛みを伴う捨てられるという出来事から始まった。僕は孤児院の門前に置き去りにされた。灰色で擦り切れた壁の建物が僕の家となり、疲れた顔の世話人たちが僕の幼少期を形作る存在となった。


人生の最初の数年は、孤児院の冷たい壁の中で過ぎていった。質素な環境で育ち、正直で温かい愛情には欠けていた。孤児院での生活は生存のための絶え間ない闘いだった。擦り切れたベッドが僕の避難所であり、個人の持ち物は希少な宝物だった。子供たちはまるで貴重な賞品のように一番大きな食べ物の取り分を争った。幼い頃から、人生は困難ではなく不公平であることを学んだ。こうして僕の物語が始まる。

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