2025/1/8

 今日は始業式。終わったら、クラスのことなんか無視して帰るつもりだった。

 少なくとも、陽キャばかりで、いるだけで息の詰まる教室よりは、家の方がマシだ。


 ……それなのに、親が「合唱祭の練習に顔を出すのはあたりまえ云々……」とほざいてきたので、うるせぇなと思いながら弁当を持って登校した。練習は十三時から十四時の予定だった。


 始業式で登場したのは、中学二年生にして大発見をした経験のある天才児(内容を話すと吾輩だけでなく、先輩の身バレもしかねないので割愛する)だった。

 表彰である。


 学年ではさぞ優等生で、定期試験では上位が当たり前なのだろうな、と遠い目。吾輩は余程のことがない限り、先人(というか先輩)を素晴らしいと思うことはない。


 つまらない始業式が終わった後は、課題の提出。

 それが終わったら帰りたかった。が、親の言葉で、残らさせられた。


 と思ったら。


 合実「今日の練習の時間を変更します! えっと、十一時から十二時までです!」

 月兎「え、昼飯持って来た意味は……」

 合実「多分なかった!」


 ……はぁ。


【アリス 心の一句】


 三学期 早速練習 合唱祭 休み終われば 身体はなまり

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