Vチューバー依存

Vチューバーにはまって半年がたった。この間ありとあらゆる試みは失敗に終わり、もういいかとあきらめかけたところ、一週間合計動画視聴時間が50時間となり、眼精疲労で世界が霞み、頭痛がデフォルトになり、投資し損ねてバイト数日分の損をするに至り、何度目かわからないVチューバー依存脱却計画を始動することとした。



Vチューバーに時間を吸い取られる理由はみっつ。

一つ目は面白いから。

二つ目は量が多いから。

三つめは何も頑張る必要がないからである。


つまり、①やる気でないなー②五分だけVチューバーみよー③あ、このおすすめもみよー④一日終わっちゃったー⑤明日はガンバロー⑥やる気でないなー 以下ループ


これである。これを半年繰り返した


①をどうにかすればよい。そのために試行錯誤した。スマホの電源を切り、動画視聴のできない図書館などの環境へ出かけようとした。


ただまあ、わたしの自制心がカスなのと、ユーチューブを視聴できる媒体は結構多いので、図書館にいくべく早起きし、五分だけとTVでVチューバーを視、そのままループに入るのである。


ことここに至り、自制心ではどうにもならないことに気が付いた。このままではもう半年たってしまう。まずい。


が、現実問題ユーチューブを完全に見ない環境というのは現代日本にはない。山籠もりぐらいであるが、それだと退学になるので無理。というか生活費稼げないので生きていけない。


どうする。アルコール依存脱却の基本「アルコールをそばにおかない」が困難である。


で、考えた。いままでの試みはだめだった。どれだけ気を強く持っても三日もたてばVチューバーをみている。だから、毎日日記に書く。



これがひと月前の話。日記作戦は二日で終わった。昨日10時間ほどVチューバーを視聴し、夕日を眺めながら自分の愚かさを憎んでいると、天から「お前の醜態、人様には見せられませんね。」と声を掛けられた。まさに天啓である。


カクヨムに掲載すれば少しはましになるはずだ。


もはや打つ手なしのやけくそなので、論理的でない出発点だが、仕方ない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る