竹本ミヨコを知る人物 その2

竹本ミヨコを知る人物。それは×××地区に住んでいる老婆でした。

おばあさんは、わたしと顔を合わせると、

「あの子について詮索するのはやめたほうがいいと思う」

と言いました。

わたしに忠告をするために、ここに呼んだのかと問うと、こうこたえました。

「もちろん情報は教える。それを聞いた上で判断してくれ」

わたしはうなずき、話を聞きました。

その話はまた今度書きます。

先に、聞いて欲しいことがあるのです。

わたしが竹本ミヨコを探す理由。

それは復讐のためではありません。そんなことするつもりは微塵もありません。


会いたいのです。

ただ純粋に会いたいのです。

小さな子供が母親を愛しく思う気持ちと同じです。なんの理由もなく、ただ彼女に会いたい。

それだけです。

だからわたしには、詮索をやめるつもりはないです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る