竹本ミヨコのおとぎ話 その1
竹本ミヨコがわたしにしたおとぎ話です。
○○○
あるところに盲目のお姫様がいました。
王女は心無い家族に虐げられていて、自分を大切にしてくれる王子様がきっといつか現れてくれると信じなければ、心が壊れてしまいそうでした。
ある日、お姫様は、城を飛び出していきました。そして、行っては行けないと家族に言われていた森へと向かいました。暗い森の中をはしりました。盲目な上、外にもあまり出せてもらえていなかったので、転んだりぶつかったり、たくさん怪我をしました。しかし、声がしました。
「大丈夫かい、お姫様」
とても優しい声でした。
お姫様は、王子様が現れたのだと喜び、
「王子様のところへ連れていって」
とついて行きました。
でも、それは王子様ではありませんでした。化け物だったのです。
家族は、盲目のお姫様を閉じ込めて、化け物から守っていたのでした。怖がらせないために、その事は黙っていました。それを、お姫様は虐げられていると思っていました。
お姫様は、そのまま化け物といっしょにどこかへ行ってしまいましたとさ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます