メントスコーラ爆弾
『我々の隊が後ろを守る、どうぞ』
嫌な匂いの風を掻き分けながら、
第五分隊は進んでいく。
向こうに見えるのは勝利の狼煙か、
敗北の印か。
「隊長、怪我人が多数」
「後ろの奴らは置いていけ、全員骸になるぞ」
「伏せてください」
激しい閃光弾が目の前を敷き詰める。
張り裂けそうなほどの爆音が鼓膜をつつく。
「もうこれまでか」
水に浮かべた文字のような声を出す。
「隊長、隊長」
ようやくその声が明瞭になった。
「隊長」
慌ててその声に振り返る。
これを使う他、もうあとは手段がない。
そう彼も念に入れといたようだ。
私はその言葉を放ち、承諾した。
彼はペットボトルの蓋をあけ、
その中にあるものを入れた。
前方にいる敵に向けた途端に、
あたりは燦然と真っ白になった。
全てが消し飛んだ。
『はい始まりました。
今夜も○○TVの時間だよ。
さあ早速、今日はこの実験を行います!
これらのものを混ぜてしまったら
どうなってしまうのか!
では早速、やって参りましょう!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます