もしもライバルのはずの二人がBLだったら

藤木美佐衛

1.武蔵(攻)vs 小次郎(受)

「遅い!」

「ああ、済まない」

 遅れて来た武蔵に小次郎は文句を言いながら駆け寄り、首に手を回す。

「待ちくたびれたよ」


 唇が重なり合い舌が絡まる。

「んふ〜‥‥‥」


 長い口づけの後、小次郎は袴を脱ぎ捨てた。

「ここでか⁈」

「もう待てない‥‥‥」

「俺もだ」


 武蔵は小次郎を草むらに押し倒し、着物のあわせをはだけて、胸の突起に唇を這わす。


 小次郎の下穿きを外すと、既にイキリ立っていた小次郎の小次郎が弾んで出た。武蔵はたもとに忍ばせておいた竹筒から香油を手に取り小次郎の後ろに塗りつける。


 指を挿れ、十分に慣らしてから、武蔵は自分の袴を脱ぎ捨てた。


 下穿きの中の猛り狂っている武蔵を脇から取り出して、これも袂に忍ばせておいたゴムを付けようとした。


「あっ、まずい!」

「どうしたの武蔵?」

「小次郎、ゴム、破れたり」

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