第161話 フィーバー!
上映会は大盛況だった。
毎日やってくれとの要望が沢山。
別に良いけど、子供に夜更かしは問題じゃないか?
かと言って、仲間はずれにするのは……。
しょうがない。
姫様には家でアニメを見てもらおう。
で、上映会では海外ドラマでも流すか。
そうすれば姫様は上映会に興味を無くすだろう。
ん~、どんな海外ドラマにするかなぁ。
一話完結物が良いかな。続き物だと催促されそうだ。
詐欺師が弱き者を助けるヤツが良いかな? 俺も好きだし。
銃とか意味が判らない可能性はあるが、ずっと見てればそういう物だと認識してくれるだろう。
前回も気になった人が多く、シロが解説してたな。
魔法の道具とか言ってた気がする。手抜きな説明だ。
いや、その方が良いのか? 詳しく説明したら作り出しそう。
銃を異世界で再現する気はないから、その方が良いか。
あっ、国内ドラマは流す気はない。
海外ドラマのパクリやキャスト重視のが多いからね。
売れない手品師の話は好きだけど、魔法が使える世界ではトリックが通用しない可能性もあるからねぇ。
さて、上映会を始めてから1ヶ月。
噂を聞いた人が街からも見に来るようになった。
俺は面倒なので、近くに住んでる魔法使いに人員整理をお願いしている。
そうそう、入場料も取るようにした。
そのお金は人員整理をしている魔法使いの物だ。
上映会は夜に開催。
なので終わると良い時間になっている。
来た人達はテントを張って寝て帰る。
そこに目をつけたのがこの国の王様。
俺が教えた株を早速使って、宿屋を誘致した。
店主は以前からやってみたいと思ってたそうだが、金銭面で諦めていたらしい。
そこで株を作り、見事宿屋をオープンさせたそうだ。
ちなみに株券は、うちで作っている。
クロとトウが担当です。
コピー用紙を使いプリントアウトしてるので、偽造は無理だろう。
不思議なもので、株で1件店が出来ると、色々な業種が参入し始めた。
この場所に建てるのなら儲かると思われているのかもしれない。
お蔭で、周囲は建築フィーバー。
今は、武具屋・鍛冶屋・飯屋・道具屋・大工業、が建築中。
貴族が別荘も建て始めている。
大使館と王族の別荘は、共同出資で周辺に塀を作っている。
……なんか村みたいになってきたなぁ。
などと思っていたら、シロから相談された。
「主、この度村長になったのですが、何をすれば良いのでしょう?」
「……ちょっと何を言ってるのか判らない」
「この度、村長に推薦されなったのですが、何をすれば良いのでしょう?」
「え~と、村長?」
「ええ。この周囲を村としたので、その長として村長です」
「そ、そうか……」
「最初は主を、と断ったのですが。しかし『主も忙しいのですから、ヒマな私が!』と思い立候補しました」
「さすがシロ! よくやった!」
危ない危ない。
俺が村長になる所だったのか!
そんな重責は勘弁願う。
それにそうなったら集会にも出なきゃいけなくなるじゃないか!
結界内に入れるなら家でしても良いけど、そういう人ばかりじゃないだろ?
頑張れ、シロ! あっ、メガも助けてやってくれ。
「それで、何をすれば良いのでしょうか?」
「え? そうだなぁ? まずは簡単なルール作りからじゃない?」
「ルールですか?」
「法律は国のがあるだろ? そうじゃなくてローカルルールみたいなの。
村の中で立ち小便は禁止、とか。そういうの。
あっ、その前に議会を作った方が良いのか?」
「議会?」
「そう。そういうのを制定するのに、この国の人の意見があった方が良いだろ?
でも誰かが優遇されるようなのを作ってもダメだし。だから反対意見も欲しい。
だから多数決で決められるように、議会が必要かな?」
「なるほど。ではそのように動きます」
「いやいや、俺が言ったのは一意見だから! 皆で相談して決めたら良いよ!」
「そうします」
翌日には、村議会の議会場の建築が決まっていた。
……早くない?
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