遣らずの雨、開かずの傘⑤

 トイレから帰ると、もう小夜子は教室にいなかった。


 ついさっき、突然寝始めたのに、この短時間で教室を出たというのだろうか。


 俺は試しに昇降口まで行ってみたが、小夜子の下駄箱には上履きがあり、外靴がなかった。どうやら、本当に帰ったらしい。


 最近少し会っていなかったあいだに、あの少女は変なやつ度が上がった気がする。

 

 「生徒会おわったよー」


 という晴風からのメッセージを見て、俺は生徒会室のある3階まで迎えに行くことにした。

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