第二章 絞殺公爵編

絞殺公爵①

そんなこんなで俺は絞殺公爵を殺す為の旅の準備やらこの世界の勉強やら発明家のジイサンから発明品を作る方法やら色んな事をしていたら2週間ほど経っていた。


まずは旅を円滑にするために世界の地理と絞殺公爵の情報集めだ、今俺が居る刺殺公爵の領域は大陸の中央部分で、絞殺公爵の領域は大陸の南側にある、ちなみに鏖殺公爵の領域もこの大陸の北東にあるけどバカでっけぇ崖のせいで簡単には鏖殺公爵の領域には行けない。


そしてこの大陸の名前は【鉤大陸】って名前らしい事を知った、想像してくれたら分かりやすいと思うが、持ち手部分が絞殺公爵の領域、柄の部分が刺殺公爵の領域、刃の部分が鏖殺公爵の領域って感じだ、鉤大陸は昔もっと大きかったらしいが細かい話は分からないってさ。


形で言うと 『 ←こんな感じのが大きくなって大陸になっている。


だから今回は汽車で陸を移動して絞殺公爵の領域まで旅になる、目的地は絞殺公爵の領域で最大の街である【オデト街】までの旅だ、そこで家と工房を構えて細かい情報を集めて絞殺公爵を殺せる発明品を作る


マンダ「ジイサンみたいに物知りな人類と出会えたら良いんだけどなぁ…」


行き当たりばったりな旅になりそうだ…馬との旅じゃないのは悲しいけど2ヶ月かかるんじゃ汽車選ぶよなぁ…すまん馬…ちなみに汽車だと5日で着く


一通り準備が整った、汽車乗り場まで向かい、オデト街までの切符を買い、汽車に乗り込む。


マンダ「ジイサン!今まで世話になった!」


発明家のジイサン「おうっ!おめぇみたいなロマンを理解できる奴は居なかったから寂しくなるぜ!公爵殺しの旅の間、発明忘れるんじゃないぞ!」


マンダ「ああ!ジイサンに教わった色んな事忘れないでじゃんじゃん公爵どもを殺してくるぜ!」


発明家のジイサン「まぁ…マンダが公爵に殺されたって世界は変わらん…俺が悲しむくらいじゃ…それでも気を付けて殺しに行くんじゃよ!」


マンダ「ジイサン!俺は世界を変えようなんて思っちゃいないさ、気軽に復讐しに行くだけさ」


発明家のジイサン「ガハハっ!復讐が気軽だなんてマンダくらいなもんじゃガハハっ!」


マンダ「それじゃそろそろ出発の時間だ、ジイサン腰に気を付けて過ごせよ!」


発明家のジイサン「ヘッ!うるせー、さっさと行ってこい」


マンダ「ヘヘッ…行ってくるぜジイサン…じゃあな!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~


発明家のジイサン「あぁ~楽しくて騒がしい毎日だったのぉ…孫が生きてたらあんな感じだったのだろぉな…頑張ってこいよ…マンダ……」



ーーーーーーーーーーーーーーーーー


汽車に揺られて5日


オデト街に着いた…汽車の旅はケツがいてぇ…馬に乗ってても痛かったが汽車でもいてぇ…そんで暇だった…次の旅路には暇潰しの道具とクッション持っていこう…うん……絶対……


オデト街はナリト町よりもデカいな!さすが絞殺公爵の領域で1番栄えてる街だなぁ、観光したいけどまずは宿だ!そっから工房兼住居探しもしないとか公爵殺しの前にやることがいっぱいだ、この街で自分が生き続けないと殺しの準備も儘ならない…何も分からない知らない土地での生活って大変だぁ…

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