おまけ 残骸あとがき

 ゆるふわコメディはどこに行ったのでしょうか?


 ここまでお読み下さりありがとうございます。番外編『転生者ふたり、あるクソゲーの残骸で』とその閑話集はいかがでしたでしょうか? 番外編と書きつつも完全な続編でしたし、本編閑話集(『閑話集その1』 ※現在非公開中。詳しくは概要にて)のあとがきに書いた「ゆるふわ」は実現しませんでした。


 実はこの番外編は「支配力から解放された氷山が、ゲームの残骸が引き起こす問題を解決し、雪村と温泉に入る話」からスタートした物語でした。氷山の目標があまりにみみっちいのと、行き過ぎた趣味により事態が大きくなったため、裏側に隠しました……。執筆中「温泉に行く話をする場面」を持って話の中をうろうろしていたのですが、場所が見つからずに閑話行きとなりました。閑話11『眠れぬ夜』は、そんな「ゆるふわコメディ」の色が残る話でした。


 氷山のみみっちい目標を隠すために頑張ったのがブレクです。閑話12『青い屋根の家』は、話の筋を考えている時にひらめき、そのまま脱線してアイデアを書き殴りました。いわゆるエピソードゼロといった位置づけです。ブレクの過去にまつわる話は、この話のアイデアを起点に書きました。


 閑話10『ないものねだり』はあまり語れなかったイヴァンのお話です。作中に出てくる一年生は室長のことです。第35話『春を探す夜明け』で室長が語った言葉の裏には、校外学習での会話がありました。こちらはイヴァンともっと向き合うべきだったと、反省の意味を込めて書きました。なぜイヴァンはバルナカルドと契約してしまったのか? その疑問にお答えするお話です。


 閑話13『もうひとつのエピローグ』はブレクとイヴァンのお話です。最初はブレクとスコーラの話にしようかと思ったのですが、やはりイヴァンをあのままにしておけないと思いました。

 本編(前作)である『転生者ふたり、あるクソゲーの世界で』を作り始めた時から、番外編とは別に続編の構想がありました。このまま続編を書くのなら、そこで回収してもよいのですが、そうでないならイヴァンのことを書き切るべきだと考えました。イヴァンのストーリーも、閑話10と閑話13で無事に着地させられたと思います。裏話ですが、スコーラはエリスの出番を2回も奪っています。一度くらい生徒に譲ったって構わないでしょう。


 ……と、完全な書き手の自己満足を叶えるための閑話集でした。ここまでお付き合いいただき誠にありがとうございます!


 今回の番外編と違い、続編はもっと本編(前作)の内容を引き継ぐ話になると思います。氷山や雪村の過去にも触れることになるでしょう。続編を書くなら本編(前作)を書き直さないと難しいだろうというのが現状です。


 続編のアイデアはこの設定でしか書けないものですし、納得のいく形で書き上げられたら面白いという自信もあります。ただ私は書くのが遅く、今は10万字を書き上げるだけで手一杯です。まだ書き直し+続編の執筆を一度に出来るだけの実力が足りていません。

また、前作はもちろん、今作も「他者が読む」という意識や配慮まで十分に意識を向けるだけの余力もありませんでした。


 この番外編や閑話集その2等の執筆を通して、小説の書き方や書くときに詰まる点が少しずつ見えてきました。いつになるか、またどのような形で公開するかは未定ですが、書き直しと続編を視野に入れつつ、これからも何かしら書き続けたいと思っています……!


 もしほんの少しでも、このシリーズを気に入っていただけたのなら、お待ちいただけると嬉しいです。


2025.10.15 キヤ


 ※カクヨムプライベートコンテスト2025(公式自主企画)の終了後11月1日に『閑話集その1』を公開状態に戻し、本作品を「完結済み」にする予定です

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