2022年1月15日、トンガ海底火山、大噴火

第1話

15日に起きた南太平洋のトンガ沖の海底火山では、日本や米国西海岸など太平洋沿岸で津波が確認された。



 この規模の噴火は「100年に1度」「1000年に1度」と報じられる一方、日本ではトカラ列島をはじめ、南海トラフ地震の津波が想定される高知県や和歌山県などでも津波が観測された。津波の大きさは高知県室戸市で80センチ、土佐清水市で90センチなど。和歌山県串本町と御坊市でともに90センチなどだ。このためツイッターでは「南海トラフ」がトレンド入りした。


 大噴火したのは南海トラフの大地震に影響する場所なのか。立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授がこう言う。


「トンガ海溝は極めて地震の多いところで、今回の海底火山の噴火がどの海溝型地震と関連するか判断するのは難しいながら、海溝型地震の後の火山の大規模噴火というのは間違いありません。トンガの海底火山噴火は、インド・オーストラリアプレートの下に太平洋プレートが潜りこんでいるところで発生しています」


 近年、太平洋プレートの動きが活発化しているという点では、日本にも影響があると考えるのが妥当だ。


 太平洋プレートは東太平洋海嶺で形成され、動く歩道のように東から西へ積極的に移動。伊豆小笠原海溝マリアナ海溝、グアム、パラオの付近で、フィリピン海プレートの下にもぐりこんでいるため、「フィリピン海プレート上の火山を噴火させたり、フィリピン海プレートがはねあがる海溝型地震を引き起こす可能性があります。さらに、フィリピン海プレートを圧縮していますので、間接的にスーパー南海地震に関係しています」(高橋学特任教授)という。


 日本近海でも何かが起きるのか。

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