明治十年十月 反乱軍(九州列藩・台湾朝鮮義勇連合軍)代表会議

反乱軍の指導者たる西郷隆盛、共に挙兵せる九州列藩の諸将、台湾・朝鮮の義勇軍指導者らは、このたび欧米の一勢力から援助を受くることに成功せしを機に、戦局の展望を定むるべく会議を招集せり。この助力、我が大義を貫く上に大なる支えとなるは必定なり。会場には列藩の武将、義勇軍の志士が列席し、荘厳なる雰囲気の中、各々が相対せり。


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西郷隆盛

「諸君、このたび我らは念願の外援を得ることに相成りぬ。特定の欧米列強が我が反旗に同調せりとの報、我が国力に新たなる力を添えり。この機を逃さず、我らが志を天下に示し、腐敗せる新政府を打ち倒すに至らん。」


島津久光(薩摩藩士)

「実に喜ばしき報なり。我らが反旗に列強の一部が理解を示し援助せしは、ただ一時の助けとならず、我が反乱の正当性を示すものと信ず。これにて、新政府は愚かなる所行を思い知り、我らの義挙が天下を正す力を増さん。」


朝鮮義勇軍代表 李太白

「我ら義勇軍もまた、列強の援助を受けたるは我らの誇りなり。反乱軍として列島に対峙せしこの地にて、我が朝鮮の志士が共に刃を交えるは、東洋の誇りと力を証するに足る。我らも列強と協力し、武力にて我が友邦の誇りを守るべし。」


台湾義勇軍代表 陳輝龍

「然り。我ら台湾義勇軍もまた、この大義のために立てり。欧米の援助は我らの志を背負い、新政府の威信を打ち砕かん。もはや退くこと叶わず、只管に前進せんことのみなり。」


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西郷隆盛

「諸君、この新たなる力を得て、我らは更なる攻勢を仕掛ける覚悟を定めん。我らの矢先は新政府の権威の中枢たる京の地に向けらるべし。これまでの戦況はもとより苦しきものなれど、列強の援助により兵器や資金も新たに賄わる。この力をもってして、反乱の最終段階に移らん。」


薩摩藩代表 大山巌

「仰せの如し。列強の支援により我が兵も士気を新たに高め、戦略もまた洗練されたり。新政府の脆弱さを突き、兵の大半をもって京へと攻め上るべきやも知れぬ。」


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西郷隆盛、総括する

「諸君、我らの意志は不動にして、義を持ちて天下を正すなり。列強の助力は我らが志の大義を認むるものにて、いよいよ今、我らの道は確固たるものとなりぬ。新政府を排し、真の統治を日本に齎さんこと、これ我が唯一の目的なり。」


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斯くして、反乱軍は列強からの援助を背に、戦況の拡大を決定。京の都への総攻撃をも辞さぬ覚悟を定め、軍勢の士気はかつてなく高まりぬ。義勇軍は更に団結を強め、列藩の指導者たちは連携を一層緊密にしつつ、新政府を討たんとする思いに燃えたるなり。この会議をもって、反乱軍は決戦に臨む態勢を整え、列強の一部をも味方に付けし勢いをもって、その勢力を拡大せり。

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