第25話
さて、私が調べによるとボスから出た宝箱は確実に安全であるらしい。なので、トラップなどは特に気にする必要はないらしい。初めてのボスの宝箱を開けてみることにする。宝箱を開けるだけだというのにとてもワクワクする。この気持ちを表すとしたら、福袋を開封する前であったり、子供の頃にサンタさんがくれた包装されたプレゼントを開ける時に感じる高揚感だと言えると思う。
さて、木製の宝箱を開けるとその中には青色のりんご?が入っていた。本当に見た目は、りんごを青色の絵具で塗りつぶしたかのような色をしている。どうしよう?とても食べる気にはなれない…。これを例えるとするならば、青いカレーというべきだろうか?変わった色で言うならば赤、黄、緑色のカレーは一般的に食べられているし、どの食材を使っているかもイメージできて、特に気にすることなく食べれるのだが、青いカレーはどうしても食べたいとは思わない。そんな感覚ではないのだろうか?
それでも、初めて拾ったボスの宝箱から出たアイテムだし、一応持って帰ろうとは思う。観賞用として置いておくのは良いかもしれないし、色のついたりんごについてどのようなアイテムなのか調べてみても良いかもしれない。それに時間をおけば食べてみる気になるかもしれないし…。
それから、折角なので転移石に登録をしておいた。これで次の探索からは、ここまですぐに来ることが出来る。探索できる時間は限られてることもあって転移が出来るのはとてもありがたいことであった。それから、レベル上げるためにも見かけた魔物は片っ端から倒して進んでいたのだが、特に変わったこともなく、今日は7階までで終わることになった。というのも、ドロップ運がよく結構な量の果物や蜂蜜などがドロップしたからである。これ以上は持って帰れないねなんて話をお母さんとして帰ることになったのである。
それから、お母さんボスからドロップした青色のりんごも食べられるらしい。ここのボスのトレントは一定以上属性魔法を使って攻撃をするとその属性の魔力を有した林檎をドロップするらしい。買取でもそれなりの値段になるので今回ボスが倒されて居なかったのは運が良かったらしい。というのも、自分が使えない属性のりんごを食べ続けたらその属性の魔法を使えるようになるからだそうだ。
最初は見た目の悪さから食べるのを躊躇していたが、そんな話を聞くと食べたくなってくるので不思議なものである。学校で体育がある日にでも持って行って一人で食べてようと思う。因みに、この世界の体育は選択制でいろんな武器の扱い方を教えてくれるものとなっており、一学年合同で行われるため一人二人いなくても問題はない。私は体育の日には学校裏にある花壇の前で一人でお花さんを眺めていたり、魔法の練習をしたりしている。
剣技の上達のためにも体育には出た方がいいと思うかもしれないが、私はお父さんから教わっているので十分だと思っているし、別の流派を学ぶことで変な癖がついたりするのが嫌だったので出ることはない。
それから、以前見た赤髪の女の子の周りを飛んでいたのは、精霊のようで、特に魔力が多いものに惹かれるらしい。また、契約することで魔力を日常的に精霊にあげる必要はあるが、戦闘になると精霊が力を貸してくれるらしい。そして、精霊と契約するとその精霊の属性の魔法の威力が上がったり今まで使えなかった魔法が使えるようになったりするらしい。そして、多くの場合精霊と契約したら髪の色や瞳の色が変わるらしい。
確かに言われてみたらダンジョン配信をしている人の多くはカラフルな髪をしている人が多かったなと思う。私は黒髪黒目の世界一可愛い女の子なのだが、金髪とか白銀の髪にはすごく憧れる。髪を染めると言う方法もあるが、ブリーチが痛いのであまりしたくないし、髪にダメージが入るのも嫌なのであまりしたくない。しかし、精霊と契約したら変わることがあるみたいなので機会があったら絶対契約しようと思う。
それから、精霊とは全く関係ないのだが、お父さんから短刀をもらった。これでいつも使っている刀を下げて、もらった短刀を脇差みたいにすると歴史系のドラマやアニメで出てくる戦国武将のようで面白かった。やっぱり刀はロマンがあると思う。
なんで短刀をお父さんが渡してくれたんだろう?と思っていたら、刀では戦いにくい間合いで使うためだと教えてくれた。実際に、戦国時代では刀よりリーチが長い槍の方が使い勝手が良かったらしい、また近接戦闘では主に短刀を使っていたようで長い刀は使われることが少なかったらしい。それでも今刀が流行っているのは刀がかっこいいこと、アニメやドラマでは刀を使っていること、配信者が刀を使うことが多いことなんかが理由のようである。まあ、身体強化魔法によって刀でも問題なく戦えるようになってはいるらしい。それでも短刀があると便利ということで渡してくれたらしい。
日曜日は、家で稽古をすることになっている。日課のランニングをしていると、ふわふわ漂っている精霊がいたので「精霊さん、精霊さん私と契約しませんか?」と聞いてみたのだが、どこかに行ってしまった。また、ランニングを続けていると何匹かの精霊にあったので声をかけてみたものの返事はなかった。そういえば精霊との契約方法を私は知らないことを忘れていた。
とりあえず、どうして良いかわからなかったのでお母さんに聞いてみることにしたのだが、お母さんもわからないようであった。精霊との契約は相性が大切らしく、いつのまにか懐かれて契約とか、餌付けした結果契約に至ったケースなど色々だあるみたいだが、こうしたら良いという攻略法があるわけではないようであった。
この話だけ聞くと精霊との契約はとても難しいものに聞こえるかもしれないが、精霊はそれなりに居るので下手な鉄砲数打ちゃ当たると言うわけではないが、手当たり次第に行けばそのうち契約してくれる子もいるかもしれないと思った。
それから、青いりんごを切って食べてみた。味は本当に普通のりんごとは変わらず、甘かったり、酸っぱかったりと言うのすらなかった。ほのかに甘いしゃりしゃりのりんごだった。食べていると青色だったからかもしれないが少し涼しかった気がする。
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