第19話
また、いきなり回復魔法をかけて回るのは、理由がないので、女児向けアニメの変身ヒロインものの作品に影響を受けたことにして、そのアニメで出てくるスティック、衣装、お祭りなどで売っている仮面?をお母さんにお願いすることにした。
そして、それを全部を着た?上で回復魔法をかけて回ろうと思う。
私の子供らしい一面も見せることができて、両親も安心するだろうし、私としては良い特訓になるのだから一石二鳥と言えるだろう。
ただ、問題があるとしたら女児向けアニメの衣装を着てそのキャラクターになりきるという痛い子を演じないといけないことだろうか?お面はせめてもの恥ずかしさを誤魔化すための道具であり、これがなければやっていける気がしなかったのでしょうがないと思う。
この体になってからそのキャラクターが登場するアニメは好きになっていたので、好きなキャラクターを演じられるというわくわく感も存在している。
今の私の心情はとても複雑なものなのである。
お母さんに、衣装などを買って欲しいことを伝えると喜んで買ってくれることになった。速達サービスを利用するようで、明日のお昼から夕方には届くらしい。
あまりに早く届くことに驚きつつも、回復魔法の練習が早くからできることは良いことだろうと思う。
せっかくなので、演じることになるキャラクターの必殺技をテレビで見ながら真似てみたりしてみた。
その姿は、お母さんたちにバッチリと見られており気がついたときはとても恥ずかしかった…。
さらに、スマホのビデオ撮影モードで撮影もしていたようで、恥ずかしさのあまりそのときは泣きそうになっていた。
後で私も見せてもらうと、とても可愛いくて似合っているなと思ってしまった。痛いかな?とか思っていたが、そんなことはなくむしろよかった。
恥ずかしくはあるが、可愛い私が演じたらとてもいい感じで撮れるようだ。これからも、好きなキャラクターができたらなりきってみようと決めた。
翌朝、今日からまた学校が始まる。そう言えば今日は、体育と魔法の授業があるのを思い出した。
どんなことをするのだろうか?と楽しみだったこともあり、
いつも通り、鏡で髪をセットしてから白のランドセル、白の日傘をさして学校に向かうことにする。
今日からは学校に向かう間も暇なので、通りがかりの人に回復魔法をかけながら登校することに決めた。
特に、子供の安全ために立ってくれている生徒の保護者達に集中して回復魔法をかけていく。
それから、私が回復魔法をかける際には、「ヒール」と言うようにしている。
それは、その方がイメージしやすいこと、魔法をかけられる側も安心できることなどの理由からそうするようにしている。
ただ、回復魔法はそんなに多いわけではないので、今回はマスクをして口元を隠した上で小声で「ヒール」と言っている。
小さな声でも良いが口に出した方が効果が良いようで、それは通りすがりの人にかけたときの反応から見て取れる。
回復魔法を知らない人たちにかけていると、気がつけば学校に着いていた。これからは、登下校どちらでもこの辻ヒール?をしていきたいと思う。
ヒールを受けた人は、色々な表情をしていたのだが、中にはヒールだと気がつく人もいて誰がかけてくれたんだ?と言わんばかりにキョロキョロしている人もいた。
流石に小学生がヒールをかけて回っているとは思わないようで、周囲の大人の人を見て回っていた。
学校に着くとホームルームが始まり、色々な説明事項がなされていたようだが、自習に時間を費やしていたので、何の話をしていたか全く聞けていない。
仮に聞いてないことが原因でわからなくても、一年生だから仕方ないだろうと思ってもらえるだろうことは容易に推測できるので、問題はないと思う。
そして、待ちに待った魔法の授業が始まった。
だが、当たり前なのかもしれないが魔法を使うためには何が必要かということを教えて、魔法を使えるようになるためにしないといけないことを教えて実践させている。
特に魔法を使って何かをすることはないようで、思っていたものと全然違ってショックだった…。
折角期待していたこともあり、このやりきれない気持ちをどうにかするためにも魔法で遊びながら参考書で勉強をすることにした。
次の時間は体育だったのだが、初回ということもあってスポーツテストをやるようであった。
そういえば、そんなものもあったなと思い出すとともに、憂鬱な気分になる。
私が真面目にやれば圧倒的なスコアが出るであろうことはわかりきっている。
レベルも上がっているし、ずっと鍛錬を積んできたし、身体強化魔法も扱うことができる。
これで、下手なスコアを取る方が難しいだろう。
体育は運動場で行われるのだが、スポーツテストと聞いて点呼にだけ参加して、あとはちょうど日陰になっていたグラウンド端っこで魔法の練習を一人寂しくしておくことにした。
数値は自己申告制のため、適当にスコアを記入しておいた。
氷魔法で複数の氷柱のようなものを生み出して木に目掛けて撃ってみたり、氷剣を作って素振りしてみたりした。
氷の剣は冷たくてしばらく振っていると、手から取れなくなってしまったので蛇口から水を出してとることにした。
手にくっついた状態だと結構痛かったので、急いで洗い流したが、手は赤くなっており痛い。
回復魔法を唱えると傷が引いて綺麗な肌に戻る。
やはり、回復魔法はすごいと思う。
理想の聖女ちゃんになるためにはもっと回復魔法が支えなければいけないし、自分の身を守るためにも剣術も何とかしないといけないと思う。
体育が終わり今日はこれで帰ることになるのだが、帰り道は人通りが少ないことから目立つかもしれないという理由で、辻ヒールはやめておくことにした。
家に着くと、ちょうど昨日頼んでいた衣装とお面とスティックが届いていた。この世界のおもちゃは前世から進化していて、スティックを振ると簡単な魔法が使えるようになっていた。
これにはとても驚かされたのだが、できることが小さな水球を生み出すだけだったので少し残念であった。
アニメのキャラの衣装を着て、スティックを持ち鏡の前に立ってみると、そこには天使がいた。
やっぱり、私は可愛い!何を着ても似合うとは思うが、可愛らしい衣装が1番よく似合うと思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます