第2話 ゲームセットの笛は

貴方が私の影を踏んだ時。


見上げる私の顔を。

貴方の眼差しが切なく見ている。


そう。

そう、なんだ。


ようやく、踏ん切りがついた私は。

踵を浮かせて貴方の頬にキスをした。


そして。

二人は家路に向かったのです。


その後、私達の手は。

繋ぐことはありませんでした。


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