第10話

「ええと、どの人間かしら…」


「こちらの者にございます」


「あら、男前ね?でも、なんだか闇があるみたいだけれど、、、」


「それは、0時を回った頃に振られたからでしょう。彼の過去や人間性を調べましたが、闇になるものは、それくらいでした」


「なるほどねぇ。確かに闇が生まれる可能性はあるものねぇ」


「はい。そして只今、リリーナ姫は、彼の家に様々な仕掛けをかけようと向かっているところのようです」


「今は…3時。今日中に間に合うかしら…」


「きっと大丈夫でしょう。間に合わない場合、ルエナ様が動くのでしょう?」


「当たり前じゃない。リリーナの恋!応援しなくっちゃ!」


「…まだ決まったわけではありませんが、、、」


「ほーら!ブツブツ言ってないで、魔道具倉庫に行きましょ」


「承知いたしました」

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