17 社畜の鏡 彼は秒でフラグを回収しました(改稿済)
『社畜の鏡 彼は秒でフラグを回収しました。』
【入社4日目】
はい,こんにちは。
生粋の社畜こと麗目隆です。
うぇーい。
ということで昨日はお見苦しい姿をお見せしてしまいましたが今日は大丈夫!
あ,ちなみにミクさんとの『ヤツ』に関しては来月になりました!
なんかミクさんもだいぶ忙しいみたいだねー。
それじゃあ本題に入りましょか。(何言ってんだろ俺…。)
俺は今,2期生の天使であるレナと千早と黒元さんの3人と『蜂の巣』と言うダンジョンに来ています。
黒元さんによると最近,ここのダンジョン内の魔力量が急激に増加しているらしい。
なんかダンジョンにも一定量の魔力が定められてるらしいね。
ここで豆知識なんだけど,ダンジョンのランクはダンジョン内の魔力量とか,魔物の種類から決まってるらしいよ。
はい。
で,ここ『蜂の巣』はSランクダンジョンなんだよ。
その原因を見つけるために今日は派遣されてきてるんだけどね?
なんで俺も連れてこられたの?
実を言うとこのメンバー,俺以外めっちゃ強いです。
千早はSSランクでハカ戦からも分かるようにめっちゃ強い。
おまけに千早の持つ刀は妖刀と言われているやつでその中でも一番ランクの高いSランクの妖刀だそうだ。
すごいね!
黒元さんもSSランクらしく探協の会長をやっているぐらいだ。
めっちゃ強いのだろう。
ちなみに石狩社長が師匠だったらしい。
あの人強かったのか…。
最後にレナだ。
正直驚いたが元々が探索者希望だったらしくランクはS+ランクだ。
黒元さんの話によれば実力はSSランクとさほど差がないようで…。
すごいな!
うん。
みんなおかしい。
ん?
お前もSSランクだろって?
いやいや俺全然実力ないからね?
ただダンジョンを壊しちゃっただけだから…。
前ダンジョン殴ってみても壊れなかったし。
多分かなり年季が入ってたんだな。
経年劣化っていうやつでしょ。
ん?
ハカ戦?
それは千早がほとんど削ってくれてたから勝てたわけだし。
僕はそんなに強くありません!
「いやぁ,こんなにも早くにウラさんの戦いを見れるとか私は幸運っすねー。」
何言ってんだレナ?
今弱いって言ったばっかじゃん…。
あ,言ってないわ。
「いや,そんなにすごいもんじゃないぞ?実際技術とかはDランク並だし。」
「麗目さんの場合はそんなのがどうでも良くなるくらいの基礎能力があるんですよ。それだけでもう十分お腹いっぱいです。」
へ?
「実は私も麗目くんの戦い方は気になっていたんだよね。」
へ?
そう言う3人の意向によって今回は主に俺が戦闘をすることになった。
俺としてはレベル上げとか技術力の向上を狙えるのでありがたい。
なんかレベルとかによって魔力量とかのステータスも変化するみたいだね。
いよいよ本当に現実なのか怪しくなってきたね!
まぁSSランクの名において恥をかかないよう,強くなりたいんだけどね。
え,なんか真面目じゃないかって?
俺実はやるからには全力でやる人なんですよ。
意外でしょ。
まぁいいや。
それではここらへんで『蜂の巣』の情報を共有していきましょう。
この『蜂の巣』はその名の通り蜂型の魔物が多く出現する
ちなみにダンジョンにもいろいろと種類があるらしい。
中には
絶対行かん。
『蜂の巣』ではダンジョンボスのクイーンゼブトルを中心に様々な種類の蜂型の魔物が生息している。
その中でも多くの割合を占めるスイートビートルとサブビートルは毒がなく比較的弱い部類に入る。
だがそれより大きい個体となると麻痺や昏睡などの毒を持っているものもいるらしい。
要するに蜂の巣だ。
はい,ごめんなさい。
ふざけました。
比較的,敵は弱いですね。
「いやぁ,やっぱりウラさんの戦い方を見ているとスッキリするっすね。」
「これ,スキルも使ってないんだろう?」
悲しいところを突かれる。
俺なんでスキル持ってないんだろ…。
「そうですね。俺はスキル持ってないんで。」
実を言うならスキルが欲しかった。
いや,実を言わなくてもスキルは欲しかった…。
主に身体能力向上系のスキルが欲しかったんだよ…。
だけど,いつまでも嘆いているわけにいかないと思った俺は最近筋トレとランニングを毎日しております。
すごいだろ!
努力してんだぜ!?
でもそのせいで絶賛筋肉痛中だぜ⭐︎
まぁ塵も積もれば山となるっていうしね!
がんばります!
「それでここまでいけてるのなら大したものだよ。」
「まだまだ千早には追いつけてないっすけどね。」
ありがたいっすねぇ。
やっぱりこの人は常識人だ…。
昨日の今日だから余計に嬉しく感じる。
あれ?
なんか涙出てきた…。
レナと千早の視線が痛いっすねぇ。
気にしないでくれ…。
「それにしても前よりも断然と魔力量が増えてるのが分かるっすね。」
「それに先程から見える魔物もだいぶレベルが高いですね。」
「一体何が起きてるのか…。」
「ダンジョンの変化って意外と分かるものなんですね。」
「慣れだけどね。(苦笑)」
そう,3人が言ったようにこのダンジョンは前に行った『鮫の沼地』とランクは同じはずなのだけど明らかに魔力量が多いんですよね。
初心者の俺でも分かるくらいだから相当だぞ?
ちょっと注意したほうがいいかも。
何もないだろうが…。(フラグ)
俺たちが警戒しながら進んでいると不意に前方から羽の擦れる音がする。
さっきまでのビートル達とは明らかに違う重厚感のある音。
さ,流石にまだフラグ回収なんてことはないでしょ。
「なんかいるっすね。」
「とりあえずそこの岩陰に隠れようか。」
岩陰に隠れて見ているとやがて音の正体が現れる。
oh…
赤褐色の頭部に虹色の複眼。
胸部と腹部は黒く燃えており,オレンジ色の羽で周囲に火の粉を撒き散らしている。
それはこのダンジョンにはいるはずのない魔物。
いや,今まではいるはずのなかった魔物。
「え…」
「嘘…」
「…」
「わぁお。」
ファイアビートルでした。
てかフラグ回収するの早くね!?
まだ1分も経ってないんだけど!?
てかやっぱり見た目が凄いな!
俺虫苦手なんだよ!
しかも特に蜂が嫌いなんだよ…。
はぁ…。
がんばろ…。
➖➖➖
もし面白ければ⭐︎や♡,コメントよろしくお願いします。
これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます