第32話 プールサイドで触れて欲しい



 夏といえばプール、プールといえば水着。


 またこのお熱い季節がやってきた。


 今日は学校から比較的近場にある市営プールに、男子二人、女子四人の席が近いメンバーで遊びに来ている。


 終業式前に奈々が『夏はプール入らなきゃ始まらないっしょ』みたいなことを突然言い始めたので、釣られるようにして参加を決めたのだが、結局集まったのはこの六人だけというわけだ。


 だがしかし、俺はとても喜んでいるのだ。


 可憐な美少女四人の裸……否だ、水着姿を拝み倒しながらキャッキャウフフできるのだからな!


「みんなおっは〜」

「玲奈はこのクソ暑い夏でも元気いっぱいだね」

「プールで泳ぐのって久しぶりだから、昨日から楽しみにしてたんだよね〜」

「高校では選択式だから泳ぐこともないもんな」


(そ・れ・に、隼人くんには大事な使命があるんだからね♪)

(そうだった。俺には触る・・という崇高な使命があったな。任せろ、どこでもサワサワしてやるから)

(やった♪)


 俺と雅也は一足早く更衣室で着替えを済ませてから、場所取りをするために空いてるスペースを探していた。


 夏休み真っ只中ということもあって人の量が尋常じゃないし、どこを見ても水着のお姉さんばかりで、なんかもうすごい目の保養になっているのだ。


「見ろよ隼人! あそこのシートに寝てる子、スタイル良すぎじゃね? ボンキュッボンのお手本みたいな身体付きしてるって!」


「うおぉ、確かに極上だ。大人っぽいお姉さんで、すごいボリュームのおっぱいだな!」


「ほら、もっとこっちから見てみろよ、ヤベーだろ」


 雅也と一緒にバレないように角度を変えて覗き込んだりして遊んでいたが、俺は近づいて来ている承認欲求の強すぎる女子のオーラに気付くことなく、はしゃいでしまっていたのだ。


 そして俺が赤の他人のおっぱいに見惚れている間に、ちょっと不機嫌そうな顔をした玲奈が……玲奈様が近くに寄ってきていたのにやっと気付いた。


「へぇ〜、隼人くんって、ああいう年上の女がタイプだったんだね〜」

「あっ、れ、玲奈さん、いや、こ、これは違うんだよぉ……!」


 すると分かっていたかのように、すかさず千里が口を開く。


「男って生き物はみーんな妄想ばっかしてる猿みたいな動物だから、気にしてたらキリないって」

「そだね、思春期だから仕方ないよね」


 いや、もう思春期は抜けているはずだ。


 しかし赤の他人よりも身内に目を向けてみると、ここにいる四人はやはり美少女揃いだ。


 玲奈の水着……エロい、というかエグい。


 マジで見せる気しかないってくらいに、とんでもなく大胆な水着を装着している。


 その豊満なおっぱいの谷間を見せびらかすが如く、水色の布面積の小さい背中で縛るタイプのビキニを着けて、寄せて上げて強調してくるのだから子供の教育上あまりよろしくはないのだ。


 下に関してはT字のキワキワなビキニを装着しており、サイドを紐で結ぶタイプだ。


 Iラインが特にギリギリではみ出しちゃわないか心配になっているし、僅かにずらしでもした時には全てが丸見え状態になってしまうほどに露出度が極まっているとんでもないエロさだ。


 誰に見せるつもりなんだ……まあ自分で言うのもなんだが、俺しかいない。


 他のメンツは比較的穏やかなタイプでしっかりと隠すべきところは隠すといった水着で一安心していた。


 プールサイドの空きスペースに大きめのシートを二つほど敷いて座る。


 玲奈はというと、いきなりうつ伏せに寝転がって、純情な僕になにやら手でジェスチャーして指示を下しているのだが、何を求めているのかよく分からなかったから聞いてみた。


「玲奈どうしたの?」

「背中は手が届かないから日焼け止めクリーム塗ってほしいんだけど、いいかな?」

「なんだ、そんなことか。俺が満遍なく塗ってあげるから貸してみ」


 ここにいるメンツは、俺たち二人が両片思いの焦ったい関係だとすでに気付いているから飽き飽きしているみたいで、サッと空気を読んでどこかへと消え失せてしまっていた……と思っていたが、寧々ちゃんだけは何故か居座って動こうとしないのだ。


 まあ寧々ちゃんだったら問題ないか。


「しっかり背中全体を塗ってあげるから動かないで大人しくしてなさい」

「はぁい♪」


 まずは首の方からムラがないように塗ってあげて、徐々に肩から下方面へと手を移動させていたのだが、この子が大人しくしているわけもなく、喘ぎ声っぽい何かが漏れ出ていた。


(あぁん……ぅぅん……)

(もしや玲奈、感じちゃってるの?)

(うん、ちょっと気持ち良くなってきちゃったからもっと触って……下さい……)

(よ、よし、分かったぞ!)


 背中をちょっと触られたくらいで感じちゃってるのだから、やはり耐性が低いのだろうな。


 背中の絶対に手が届かないとされる水着を結んでいる紐の下までしっかりと対処してあげないとムラになってしまうので、紐をゆっくりと持ち上げつつ日焼け止めクリームを塗ってあげていたら、玲奈がボソッと囁いてしまったのだ。


も触って)

(は、はぃ〜?! い、いまなんと?!)



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