第18話 時を超えた美尻、古代の女王メネリス

地底の王国から「闇の美尻」を持ち帰り、「おしりの城」に新たな輝きを加えた紅殿様。しかし、美尻探求の情熱はますます燃え上がり、次は「時を超えた美尻」の伝説を求める旅に出ることを決意した。古代の遺跡に眠ると言われる美尻は、遥か昔、世界を治めた美しき女王メネリスのものだという。


「メネリスの美尻は、かつて時の王たちも魅了し、歴史を動かしたという伝説が残っておる。時を超えた美尻とはどのようなものか、ぜひこの目で確かめたい!」と、紅殿様は家臣の弥助と数名の侍を連れ、古代遺跡の奥深くへと旅立った。


旅の途中、一行は荒れ果てた砂漠を越え、幾つもの遺跡を通り抜け、ようやくメネリスの眠ると言われる古代の神殿にたどり着いた。神殿は風化していたものの、荘厳な石の彫刻が至るところに施され、かつての栄光を今に伝えていた。


「ここがメネリス女王の眠る地…まるで時が止まったかのようだな」と紅殿様は呟きながら、神殿の奥へと進んでいった。


神殿の最奥部に到達すると、一枚の石扉が立ちはだかっていた。扉には美しいレリーフが彫られており、まさにメネリス女王を讃えるためのものであるかのようだった。紅殿様は慎重に扉を開けると、薄暗い石の部屋の中央に一つの石棺が静かに置かれていた。


「ここにメネリス女王が眠っているのか…」と、紅殿様は息を呑んで近づいた。すると、突然、石棺の周りに柔らかい光が差し込み、その光の中から美しい姿が浮かび上がった。それは、まるで幻のように現れたメネリス女王の霊だった。


メネリスの姿は気高く、長い髪を風に揺らし、まばゆいばかりの美しさを放っていた。そして彼女の美尻は、時を超えた魅力と共に、見る者を魅了する神秘的な輝きを宿していた。


紅殿様はその美しさに圧倒され、深く頭を下げて彼女に話しかけた。「メネリス女王よ、わしは『おしりの城』を築き、美尻の美しさを讃える者です。どうか、その時を超えた美尻をわしの城で称えさせていただけませぬか?」


メネリスは微笑み、優雅に頷いた。「私の美尻を讃えることで、時を超えた美の価値を人々に伝えてくださるのなら、喜んで協力いたしましょう。」


そう言いながら、メネリスは静かに踊り始めた。彼女の動きはゆっくりと流れるようであり、その美尻が優雅に揺れるたびに、光が放たれて部屋全体を照らし出した。彼女の姿は神秘的で、まるで時の流れそのものが彼女の美しさに支配されているかのようだった。


紅殿様はその光景に目を見張り、メネリスの美尻を心に深く刻み込んだ。「これこそが、時を超えた美尻…美とは一瞬の輝きではなく、永遠の価値を宿すものだ。」


メネリスは微笑みを浮かべ、紅殿様に一つの宝石を手渡した。それは「時の宝石」と呼ばれるもので、永遠の美しさを宿す力があるという。彼女は言った。「この宝石を城に置くことで、私の美尻が永遠に人々の記憶に残るでしょう。」


紅殿様は感謝の言葉を述べ、宝石を携えて「おしりの城」へと帰還した。帰還後、彼は「時の宝石」を用いて、メネリス女王の美尻を再現する特別展示を設けた。その展示はまるで彼女が踊っているかのように光を放ち、訪れる者たちを魅了し続けた。


こうして、紅殿様は時を超えた美尻の価値を人々に伝えることに成功し、美尻探求の道をさらに深めていった。


次回、紅殿様は「音楽と共鳴する美尻」を求め、音楽の都へと足を運ぶことに…!?

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