第7話

「片付け完了。行くぞ千秋」



そう言われて無理矢理起き上がらされても、体に力が入らない。



ほんの数時間前まで休みなしに酒を浴びていたんだ。無理もない。



「ほらしっかりしろ千秋。ここよりも自分の部屋で寝た方が良いだろ?」



前を歩く香月を追って壁伝いに歩いても、何度も途中でしゃがみ込んでしまう俺。



「……泥酔かよ……」



上から呆れた声が聞こえて、香月が俺の腕を自分の肩に掛けて、俺を車の後部座席に押し込んだ。

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