第22話
「んー…ふぁぁ…」
短いけどよく眠れた気がする。
あの忌々しい夢も見なかったし…って私誰に抱きしめられ……あ、恭か。
いつの間にか恭多も眠ってしまったようでソファーの背もたれにもたれたまま私を抱きしめて眠っている。
「危ない危ない…一瞬記憶飛んでた……そろそろ起こさないと…恭〜…きょーたー。おーきーてー。」
「ん…あ、藍樺起きたんか…今何時やの?」
「んーとね…19時だよ。」
恭多を起こすとすんなりと起きてくれた。
外は真っ暗。
恭多の寝起き第一声に答えると恭多のお腹が鳴る。
「もうそんな時間なんやな。腹減ったわ。みんな起こしたら飯食いたいねんけど。」
「そだね。みんな起こしたら夜ご飯食べに下に行こっか。」
お腹も鳴っていたしすごくお腹を空かせた顔をしている恭多に苦笑しながらみんなを起こしにかかる。
「ん。密琉。起きてや。」
「おー…起きた起きた。」
恭多の声にすぐに起きる密琉。
さすが密。起きるのは早いんだよね。
私は恭から離してもらって他のみんなを起こしに…
「あーおーいーくーん。蒼威っ!」
「んー…お、きた。」
口では起きたと言いながらも目が少しも開いていない蒼威。
「起きたなら目を開けて。」
「ん…」
私の呆れた声にパチって蒼威が目を開ける。
やっぱ蒼威綺麗。
次は風斗。
「風ー。ふー!おーきーて!」
「んー…藍樺…」
「夜ご飯!!おーきーて!」
「ん。起きた。」
よし…風斗も寝起きは悪くない。
最後は…大魔王様の叶汰。
「…叶汰誰が起こす?」
恭多が顔を引き攣らせながら聞いてくる。
これは…私がやるしかないよね……
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