第24話

響はその笑顔に釘付けになっていた。

悔しさの上にも最後まで諦めずに滑り切った彼女の笑顔は澄み切っていた。

俺はこんなに美しい笑顔を見た事がない。

彼女の涙は真珠のように輝いていた。

響は気が付いた時には立原瀬名のファンになっていた。

瀬名は総合得点は残念ながら10位だった。

だがそんな事は大した問題じゃない。

響にはそう思えた。

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