閑話 一方その頃
一方その頃──。
「と、いうわけで束咲くんからは断られちゃった」
てへ☆と小首を傾げる兼人を見て、皆ははあとあからさまにため息を吐く。
「ちょっと!僕が言った途端にため息を吐くの止めてもらっていいかなあ!?」
「いや、だって「大丈夫!僕には秘策がある!」って言ったの和島さんじゃないすか……」
「今日の配信も頑張ろー!」
「あ、話逸らした」
読者の皆様には束咲の説明でかなり出来るイケメンという印象を和島兼人に抱いていたかもしれないが、実際には少しゲームが上手いだけで、それ以外は平凡な大人だ。
一体どのようにして束咲にあの印象を持たせたのかは分からない。
「で、どうするよ。今集まってるのは3人だけだぞ」
兼人はその言葉を聞いてニヤリと笑う。
「ま、まさか……」
「そう!そのまさかだよ!」
『と、いうわけで!今日は3人で配信していくぜー!』
『お、おー!』
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