幕間 原宮悠輝の奮闘記

 どうも!原宮悠輝です!一応束咲の親友やってます!

 いやー、主人公の親友枠って必ず必要っすよね!で、その枠って大体モテるじゃないですか。俺、モテないんですよ。俺、腐ってもバレーボール日本代表なんですよ!?もう少しだけモテても良いじゃ無いですか。

 で、そんな訳だから……。


「ナンパするしかねえよなああああ!」


 俺は道のど真ん中でそう叫んだ。

 束咲が隣にいれば、「またやってるよ」と冷ややかな目を向けてくるだろう。

 しかし、甘いよ。空想上の我が親友!

 俺はいつだって彼女が出来ることを諦めない!

 ……おい、誰かツッコめよ!

 ……と、とにかく!俺は彼女が欲しいから毎年のクリスマスに必ずナンパをしている。

 なぜクリスマスなのかって?もしナンパに成功すれば、街中でみんなに「俺はクリボチじゃねえよ」って主張できるじゃねえか!俺、天才。

 というわけで、ナンパをしていきましょう!


「そこのお姉さん〜!俺とちょっと遊ばないですか〜?」

「キモい。死ね」


 玉砕。

 何だろう。返答よりも先に悪口が来るのはやめて頂きたい。

 俺、こんなんでもバレーボール日本代表なんですが……。(二回目)

 ま、まあ?こんなのマグレかもしれないし?

 もう一回行ってみよう!


「そこのお姉さん〜!俺と──」

「ん?ああ。何だゴミか」


 玉砕。


─────────

ほんの息抜きとしてギャグ要素を詰め込んだ回にしました。

幕間続きですみませんが、次回はちゃんと本編へ戻ります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る