第4話

そのスタジオでは、カメラのフラッシュが眩しいほど炊かれていた。その中に一際眩しい光を放つ少年の姿があった。

矢崎将真である。

去年の8月にハンサムボーイの雑誌の特集でグランプリを獲得してデビューし、瞬く間に超人気スターになっていた。将真は中学を卒業して森越学園高校に入学したばかりである。


「俺は愛奈をキープする」

まだ入学してから5日しか経っていないのに、将真は愛奈にはっきりとそう言った。


「ごめんね。私彼がいるの」

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