第6話 宝箱の中身は、最高級の武器でした。


「おおおお!」


 そこに見えたのは、全体的に白色で染色されており、青色横線が上部中間下部に入っており、大きい狙撃銃のような銃だった。

 かなり強そうに見える。

 持ってみると、大きさの割にめちゃくちゃ軽い。

 しかもしっかり使えるっぽいのでかなり強力だろう。

 


 :武器かっこよすぎるだろ!


 :レア武器!

 

 :まじかよ! 初回レア武器かい!



「そういえば僕【初回攻略報酬宝箱レアドロップ率増加】ってスキルあったので、多分そのおかげかもしれないですね」



 :なんやそのチートスキルwww


 :初回攻略ってことはこれで終わり?


 :レアドロップの基準ってどこまでなんだろう?



「あ、スキル消えてる……そんなぁ! 痛いのはもうごめんだぁぁ!」


 

 :草


 :この武器絶対強いから良いでしょwww


 :どうなんやろ? 実際使ってないからわからんよな


 :遠距離だよなぁ……


 :まぁ、パーティー組むのが無難だよな


 :そもそも論タウラに攻撃当たらんやろ


 :↑ガチでそれな


 

「明日、とりあえず試し打ちします! 今回はこれで配信を終わります!」



 :おつかれー!


 :ダンジョン管理局に武器登録と報酬忘れるなよー!


 :武器は登録されてるだろ勝手に


 :↑そうだったか?


 :そうだぞー



 とりあえず僕は、ドローンについている配信停止ボタンを押した。

 

「はぁ~疲れたぁ~ ちょっと無茶しすぎたかな……」


 僕は宝箱に入っている銃を持ち上げる。

 見た目に反しては、まだ持ち上げられるくらいの重さだ。

 とりあえず武器は閉まっておこう。


「よし! 帰ろう……か……」

「ピャー……」


 急な立ちくらみに襲われ、僕はそのまま地面に倒れる。

 最後聞き慣れている鳴き声も聞こえたような気がした。


 

 ……あったかい、そういえば僕何をしていたんだっけ? ダンジョン攻略して……


「ダンジョン!」


 僕は慌てて飛び起き……れない。

 なにか重たい……

 僕はちらっと首だけを下に向ける。

 どうやら僕の上に羽が乗せられてあるようだ。

 大きさはだいたい乗用車1台分だろうか?

 なるほどだから温かかったのか……ん?  羽?


 僕はゆっくりと横を見る。

 すると、赤色の巨大な鳥が首を曲げながらぐっすりと眠っていた。

 

「ボス!?」


 僕は慌ててその場から離れようとするが、羽が重すぎて動けない。

 まだ消えてていなかったのか!


「ピャ?」


 鳥はゆっくり目を開け首を傾げる。

 その時、僕の顔を見ると、不意に僕の目の前に来て足を振り上げた。

 警戒はしていたが、戦闘モードになっていないので、判断がだいぶ遅れてしまっている。

 あ……終わった……人生早いなぁ。

 僕はそのまま目を閉じた。


 グリグリ……


 いた……くはない?


 僕は目を開けると、鳥の足が優しく僕の頭を撫でてるのだ。

 とはいえ、もちろん鳥の足は硬い皮膚で出来ているので、痛いのは痛いのだが……

 どうやら攻撃してくる様子はなさそうだ。

 あと、よく良く顔を見たら可愛い顔をしている。

 しばらく撫でられていると、僕の視線を汲み取ったのかゆっくり顔を近づけて来る。

 そのままくちばしで、布団代わりになっている巨大な羽をどかしてくれた。


「君は、さっきのボス?」

「ピャ!」


 どうやら当たりのようだ。

 てっきりあの時倒したと思ったのだが、気絶していただけっぽい。

 ん? 倒してないのにじゃあなぜクリア報酬が……

 と思ってたその時、目の前の鳥が光り輝き、巨大貨物飛行機からオウムと同じくらいの大きさになった。


「まさかペットになってくれるの……?」

「ピャー!」


 鳥は一鳴きすると、僕の肩に止まる。

 重さは……まぁ、普通のオウムくらいだろうか……オウムの重さわからないけど!

 前の敵は今の味方って言葉本当にあるんだなぁ……

 そう思いながら僕は、ダンジョンの外に歩いていくのだった。

 

 外はもう真っ暗になっており、かなりの時間が経ったらしい。

 しばらく歩いていると、前からライトをつけた大きな車が走ってきて、僕の前に止まり、ドアが開いた。


「これは……キミル?」


 全く違う車になっているのだ。

 その見た目は約千年前の歴史本で見た、路線? バスみたいになっている。

 前回までは普通の乗用車だったのに……いったいどんな魔改造をしてきたのだろうか……

 お金は一応、ゲームの大会を出続けて獲得した分があるのだが……

 聞くのが怖い。


「一応聞いていい? どれだけ使ったの?」


〈はい! 二億円です! 貯金を見て一応余裕をもって残してますよ!〉


 二億円ね……まあ……二億円ならいいかな。


「ピャー!」


〈なにかの鳴き声聞こえましたが!!?〉


「あぁ……この鳴き声は……ダンジョン内で拾った」

「ピャ?」


〈なるほど~……って! 拾った。じゃありませんよ!! それしっかりとダンジョン管理局に行って承認してもらわないと!! 早く乗って!〉


 僕と一羽(?)はそのまま車に乗り込んだ。

 車……改めバスについているモニターには、二十時と書いている。

 そんなにダンジョン潜ってたのか……

 やはり集中していると時間を忘れるというか……

 バスはそのまま浮き上がり、ダンジョン局へと飛んで行く。


〈そういえば、ダンジョン報酬はもらった? 貰ってたらここに入れてみて〉


 キミルの言葉と同時に左側に置いていた四角い箱が開く。

 これは……


「これって鑑定箱? 高かったでしょ」


〈それで約一億九千万円だったよ〉


 ほとんどこの鑑定箱のせいじゃん!


 とりあえず僕は、今日拾った武器を取り出し、中に入れた。


〈じゃあ鑑定するよー!〉


 と箱に青色の線が現れる。

 どうやら鑑定中らしい。

 最近の鑑定システムは本当にすごい。

 しかし……キミルが発した一言は……


〈あれ?〉


「どうしたの?」


〈鑑定できないよ? それ……〉


「え?」

「ピャァ……」


 キミルからの衝撃な一言に、僕はただ茫然と開いた箱の武器を見るのだった。

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