-日常-
story*1
第1話
「奏輔君、おはよう」
「………」
「朝ごはん一緒に__「いらない」そっか…」
「あのさ、毎日毎日言うの面倒なんだけど。
俺の分はいらねぇって何回聞けば済むの?」
「ごめんなさい…」
「はぁ…朝から気分わりぃ」
そういい自室へ戻ってしまった奏輔君。
今はこんな感じだけど付き合い始めた頃は
すごく優しくて毎日笑顔だった
お父さんの会社を継いで社長さんになってからは
毎日忙しくてあまり話す機会もなくなっちゃったけど…
それでも私はいつかまたあの頃に戻れるって
信じてる。
「……よし、今日もがんばろう」
1人になってしまった広いリビングを見渡し
そう呟いた。
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