第13話 連携
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シーン33:謎の密使・桔平の登場
宮中の緊迫した空気が続く中、持統天皇のもとに一人の密使が現れる。その男、桔平(椎名桔平)は落ち着いた佇まいと鋭い眼差しを持ち、周囲に独特な威圧感を漂わせていた。
持統天皇:「お前が密使としてやってきたということは…何か重要な情報を持っているのだろうな。」
桔平:「はい、陛下。反逆者たちの動きについて、新たな証拠が手に入りました。彼らの計画はさらに巧妙に練り直され、我々にとって一層の脅威となっていることがわかりました。」
桔平の報告に、持統天皇と不比等はただならぬ事態を感じ取る。桔平は静かだが確かな口調で、反逆者たちが裏で支援を受けているという具体的な証拠を示す。
不比等:「もしや、その支援者とは…」
桔平:「そう、貴族層の一部が裏で手を引いているのです。そしてその影には、私自身もかつて知っていた者たちの名前が含まれています。」
桔平は複雑な表情を見せ、過去のしがらみや失われた信頼を背負っていることをにじませる。
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シーン34:桔平と不比等の連携
桔平は反逆者を討つため、不比等と共に協力体制を築くことを申し出る。不比等もまた、桔平の過去とその信念を知っていたため、互いに言葉少なに理解を示し合う。
桔平:「不比等、私たちが連携すれば、奴らの動きを封じ込めることができるはずだ。しかし、それには犠牲も覚悟しなければならない。」
不比等:「桔平…君の覚悟、確かに受け取った。ともにこの闇を断ち切ろう。」
二人は夜の闇にまぎれ、反逆者たちの拠点へと向かう。彼らの足音は静かだが、まるで決意が形を持ったように響きわたる。その中には、桔平がかつての仲間と対峙する覚悟も込められていた。
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シーン35:桔平の決断
ついに反逆者の拠点にたどり着いた桔平と不比等。桔平は、かつての友であり今や敵対する貴族・大友(佐藤浩市)と向き合うことになる。
大友:「桔平…かつて共に理想を語り合ったお前が、なぜ今さら天皇側につくのだ?」
桔平:「理想は変わらない。ただ、守るべきものが見えたまでだ。」
大友と桔平は短い沈黙の後、激しい剣戟を交わす。お互いの信念と過去の絆がぶつかり合い、激しい戦いが繰り広げられる。桔平の眼には、かつての友への未練と、今守るべきものへの強い意志が浮かんでいた。
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次回予告
第13話では、桔平がかつての仲間とどのような決着をつけるのか、そして不比等との協力がどれだけの力を発揮するのかが描かれる。桔平の苦悩と決断、そして二人の信念が新たな局面を迎える中、果たして宮中に真の平穏が訪れるのか。
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