トーナメント開始
「ちょっとここの戦場を借りようか。ちょうどいい感じだからね」
不法侵入だが法律がないのでまあいいだろう?
会場に着くと早速第一チームが進んで行った。
一回戦メンバーは瑠奈と梛雪だ。
「楽しみだな。久しぶりに帰ってきたから新技でも開拓してるんだろうな?」
「こっちも楽しみだよ。早速始めようか」
両者間合いを取って抜刀せずに構えている。
魔力も展開せずにただひたすらに相手を見ている。
この2人は観察眼を使用できるため中々面白い戦いになりそうだ。
少し時間が経った後瑠奈がゆったりと歩き始めた。
「懐かしい感覚だね。これほどの強者と戦うのは本当に久しぶりだ」
梛雪の周りを回るかのようにゆったりと歩いている。
それに対するかのように梛雪も歩き始めた。
「私に勝てるかな?今んとこ私が2勝1敗だろ?」
「じゃあ今日が並ぶ日だね」
「そういうのはもっと後の方のセリフだろ」
セリフが終わった瞬間に両者が一気に動き始めた。
簡易魔法と呪文を使用して大量の高密度属性物質を召喚した瑠奈に対し梛雪は自身を囲うように魔力を生成した。
特殊魔力だったようでそれに属性物質が触れた瞬間に跳ね返された。
そして梛雪が指を鳴らした。
パチン
その瞬間に一帯の人工魔力物質が無に帰した。
「かっこいいだろこれ。私の最近開発したお気に入り技だ」
「なるほど。条件変化魔力と光が使用されているんだね」
一瞬で技の構造を把握したようだ。
「じゃあ今度はこっちが見せようか」
そういうと瑠奈が片手をあげて手のひらを上空に向けた。
するとそこに濃い水色の球体が出来上がり始めた。
「面白いな。考察だが多分氷と水の中間のような状態にしてから氷にしているだろう。一度中途半端にしていることで普段では発生し得ないような状態を作り出したというわけか。密度はそれなりで威力はリセット以下といったところか」
「相変わらずどういう頭してたらそんなに全部わかるの?」
「そんなこと言ったらせつだったり朝月、香澄もわかるぞ。それに瑠奈だって把握できるだろ」
バスケットボールのサイズに膨らんだ球体は回転運動を瑠奈自身が行ってからぶん投げた。
そして予定調和のごとく拳にシールドを張って力の圧縮をおえた梛雪が不敵な笑みを浮かべながら構えていた。
「ロマンっていうのは光り輝くんだぜ」
『ロマン砲』
瑠奈の形成した物質が梛雪の拳とぶつかった瞬間に眩い光が発生して跳ね返っていった。
威力が増して返ってきたのだが瑠奈が指先に超高密度の闇を生成してそちらに向けると全て綺麗に吸収されていった。
「さて、そろそろ戦闘開始だな。せつと戦うのは私だ」
「これは譲れないよ。勝利回数も並べて雪梛と戦うのは私だよ」
これ私が勝つこと想定してないな。
瑠奈は直径20cmほどの魔力球体を生成すると内部で魔力操作を始めた。
みるみる紫色に輝くはじめておそらく演出だろうが雷がバチバチにはしっている。
「面白いな。こいつを考察するのはちょっと時間かかりそうだ」
「だろうね。だって私も知っている技を継ぎ合わせているだけだから構造わからないよ」
香澄が面白そうに観ているが一旦おいておこう。
完成した球体の位置を調整すると拳にシールドを張って当てた。
「さあ、一発勝負だよ」
「望むところだ!」
返事をした瞬間に魔力を展開して粒子の組み合わせの変更を開始した。
梛雪の準備が終わると同時に圧縮していた力を解放した。
『流体拳』
超高密度の魔力物質が梛雪に突き進んで行った。
展開された魔力に触れた瞬間に衝撃破が発生してエネルギーの凄まじさを物語っている。
徐々に侵食されているが相応に削れていっているようだ。
2人の魔力の押し合いが始まっているようだ。
「もらったぁ!」
魔力操作をしながら梛雪がちょっと下がると足に力を少々溜めてから一気に爆発させた。
「ボールを相手の急所にシュート!!」
ドカーーーーン!!!!
魔力の押し合いをしていたところに猛烈なキックが入って一気に瑠奈に突き飛ばされた
「この時を、待ってた」
悪魔的セリフを言うと時間をかけて生成した特殊シールドを張って跳ね返した。
流石にこれ以上は撃つ手がないようだ。
展開した魔力が破壊されて撃回の回転運動部分を利用して被ダメを極力小さくしたようだ。
「まじかよ。これは私の負けだわ」
「よし。久しぶりの勝利だ」
こんな感じで第一バトルは瑠奈が勝利となったようだ。
「ところで香澄。さっきの技の構造わかったの?」
どうやら横目で見えていたようだ。
「まあ大体がわかったわよ。魔力の内部膨張、そして光と闇の融合物質、条件変化魔力フィルター、最後にリセットがちょっとだけ混じっていたわね。再現もできるわよ?」
解説を聞いた瑠奈は少々言葉が出なかったようだ。
「…まじかよ。これは確かに分析だね」
「まあそれはこの子から授かっただけなのだけれども。それにこの子ならもっと細かに解説できるわよ」
そう言って雪梛を見ると頷いていた。
「もしかして特殊部隊メンバーあんまり成長していない?」
「いや私たちの成長速度が早すぎるだけだと思うよ」
実際雪梛と香澄はあり得ないような速度で成長しとるからな。
さてすでに雪梛とてんちょうが間合いを取って準備をしているようだ。
「後書き」
こんにちは雪梛です。
ようやく特殊部隊メンバーの戦いが始まりましたね。
まあ戦いと言っても必ず死ぬとは限りませんが。
やはり戦いを書くのは最高である。
ちなみにもう一つの詩奈主人公の方も戦闘描写中なので色んなとこで描写していて混ざらないように注意しています。
まあそれはこっちの事情なのでどうでもいいかと。
ではまた次回お会いしましょう!
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