第二回
次の文章は皇遊李が書いた「ホヘトノユメ」の一部である。正体不明の男二人がとある喫茶店で話しているシーンから始まり、何気ない会話が続いていく。
ある喫茶店にある男は訪れた。
ある男はある男に会うために来た。
ある男はある喫茶店の奥の隅の席に座っていた。
ある男はある男に手を振った。
ある男はある男に手を振り返した。
ある男はある男と向かい合う形で座った。
ウィー〜〜〜〜〜〜〜〜ン
エヤコンの音がする。
ある男は言った。
「ある男よ、ソナタはある喫茶店に何故私を呼んだのだ。ここで無くても良いのに。」ある男はある男を見つめたまま黙っていた。
ある男は言った。
「喫茶店に読んだほうがこちらにとっていい」と。
ある男はそう言うとコーヒーをズビビとある男の前で飲んだ。
ある男も注文することにした。
ある男はコーヒーが届くとある男の前で飲んだ。
「本題に入ろう。私はある男お前を今日ここに呼んだのだ。何故か。私との会話を楽しんでもらいたいからだ。それ以外理由はないのだよ。」
ある男はある男を見つめていた。
「おっほん、ではでは私は今ある男お前も知っているように文学を仕事に持っているのだよ。最近どうもいい作品がかけん。そこでだ。話のネタを見つけるためある男今から俺に話をしてくれ。」
ある男はある男を見つめたままコーヒーを啜った。
そして
「ある男よ、今私はある男お前も知っているように外科医として働いている。今日はその体験談をお前に教えてやろう。」
ある男は紙を取り出してメモの準備をしていた。
ある男はつづけた。
「私はある日一人の患者に会ってお前のようにこうして会話をしていた。患者は私に言った。永遠の命ってあるんですか。私は言った。あるかも知れないね。(問)ジークフリートを参考にしてみよう。やつは神話の話だとほぼ不死身だろ。まぁ最終的には死ぬけど。後まぁラスプーチンもその類ですよね。患者さん納得してましたよ。」
ある男は聞いた。
「結局不死身は存在するのか。」
ある男は言った。
「あるかも知れないね。ジークフリートやラスプーチンのように。私は外科医でも心理学系の外科医だ。人間って精神を司ってこそで心理学って大切なのだよある男よ。」
心理学をしているある男はどうやらある物騒な仕事をしているらしい。
ある患者を用いて。
「ある男よ。お前は心理学の実験か何かしているのか。」
「いかにも。私はある研究を心理学の知識を用いて行い論文を書いた。ある男よ、読んでみるか?」
そう言うとある男はある男にある論文を渡した。
問「ジークフリード」とあるがここではある男とその患者の会話の中で永遠の命を持つ者として取り上げられている。以下の選択肢のうち最もジークフリードの説明に適当であるものを答えなさい。
①ジークフリードとはゲルマン神話に出てくる戦士である。竜を倒した時に血を浴びて不死身となったが、ハーゲンが聖水を使ったことにより竜の呪いが払われ致命傷を負わされ死んでしまった。
②ジークフリードとはゲルマン神話に出てくる戦士である。竜を倒した時に血を浴びて不死身となったが、ハーゲンに唯一血を浴びていなかった背中の部分に致命傷を負わされ死んでしまった。
③ジークフリードとはゲルマン神話に出てくる戦士である。竜を倒した時に血を浴びて不死身となったが、ブリュンヒルデに唯一血を浴びていなかった背中の部分に致命傷を負わされ死んでしまった。
④ジークフリードとはゲルマン神話に出てくる戦士である。竜を倒した時に血を浴びて不死身となったが、ブリュンヒルデが聖水を使ったことにより竜の呪いが払われ致命傷が負わされ死んでしまった。
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