メシア―第1章―

プロローグ



……例えるなら……




私は蝶のようにひらひらと何処かに飛んで行きたい。




どこまでも自由に。




誰に捕らわれることなく。





でも、本当は、


ただ、自分の居場所が欲しかった。






誰かに必要とされたかったの。




そんな私を救ってくれたのは、この街で怖れられる人でした。





―――私の漆黒の救世主メシア―――…。



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