デート・ア・ライブ
@KoushiTachibana
1.十香デッドエンド
序章 邂逅 -restart-
──息を
それは、あまりに非現実的な光景だった。
消し取られたかのように
空を
全てが夢か
だけれど
──そんなものよりも
それは、少女だった。
「ぁ────」
他のどんな要素も不純物に成り下がってしまうくらいに、その少女の存在は
金属のような、布のような、不思議な素材で構成されたドレスも確かに目を引いた。
そこから広がった光のスカートも、気を失うほどに
しかし彼女自身の
女神にさえ
視線を、
注意を、
心をも、
──
それくらい、
あまりにも、
暴力的なまでに、美しい。
「──君、は……」
士道は、声を発していた。
少女が、ゆっくりと視線を下ろしてくる。
「……名、か」
しかし。
「──そんなものは、ない」
どこか悲しげに、少女は言った。
「────っ」
そのとき。
二人の目が交わり──
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