第62話 星の大樹と命の輝き
星屑の庭を後にし、「願いの結晶」を手にしたシンちゃん、キラちゃん、サンドフィッシュ、そしてフィーネ。四人は、さらに広がる新しい道を歩き続けていました。
ある日、大地の向こうに、巨大な木がそびえ立つのが見えました。その木は、まるで夜空と繋がっているかのように星々をまとい、優しく輝いています。
「見て!あの木、星そのものみたいに光ってる!」とキラちゃんが興奮します。
「これまでの旅で出会ったどの木とも違う。まるで命そのものを宿してるようだね」とサンドフィッシュが感慨深く言いました。
「きっとあの木も、私たちに何かを教えようとしてるんだ!」とシンちゃんが先を急ぎます。
「この旅の答えがあそこにあるかもしれない!」とフィーネが微笑みながら続けました。
星の大樹
四人がその木に近づくと、星の大樹はさらに輝きを増し、根元には透明な湖が広がっているのが見えました。湖の水は静かに揺れ、星の光を反射してまるで銀色の布を広げたように見えます。
「この木…ただの木じゃないよね?」とキラちゃんが呟きます。
「ここには、大地と星のすべての命が宿っている気がする!」とサンドフィッシュが感じ取ります。
そのとき、木の幹から優しい光が立ち上り、姿を現したのは星の大樹の精霊でした。
「ようこそ、旅の者たち。この大樹は『星の命の樹』。すべての命の繋がりと輝きを宿す場所です」と精霊が語りかけました。
命の試練
「あなたたちがこの地にたどり着いたのは、偶然ではありません。この木が見守っていたのは、あなたたちの旅の軌跡。ここでは、命の繋がりを確かめる試練が待っています」と精霊が続けます。
「命の繋がり?」とシンちゃんが尋ねます。
「そう。この木の葉一枚一枚には、これまであなたたちが出会った人々や精霊、そして大地そのものの記憶が刻まれています。それを通じて、命がどのように繋がっているかを知りなさい」と精霊が告げました。
星の葉の記憶
精霊の言葉に従い、四人は木の根元に座り、目を閉じました。すると、星の大樹の葉が揺れ、一枚一枚が光を放ちながら四人に降り注ぎます。
シンちゃんの葉
「これまでに仲間と共に乗り越えた試練が、私たちを強くしてくれた!」
キラちゃんの葉
「私たちが笑顔でいられるのは、これまでに出会った全ての人たちのおかげだね!」
サンドフィッシュの葉
「大地や自然が教えてくれたのは、命を守ることの大切さだった!」
フィーネの葉
「この旅で紡いだ絆が、私たちを未来へ導いてくれるんだ!」
四人は葉が見せてくれた記憶を胸に刻み、命がいかに繋がっているかを深く理解しました。
大樹の贈り物
「見事です、旅の者たち。あなたたちは命の繋がりを知り、それを未来に繋げる力を持っています」と精霊が微笑みました。
星の大樹の中心から、大きな星形の実が現れました。それは、命の力を象徴する「星の実」でした。
「この実を持って、未来を作りなさい。この実は命の輝きそのもの。すべての命を繋げる力を持っています」と精霊が告げました。
四人はその実を大切に受け取り、「ありがとう、星の大樹さん!」と声を揃えて感謝しました。
次の冒険へ
星の大樹を後にした四人は、「星の実」を胸に抱きながら、新たな冒険への道を進み始めました。
「この実、本当に暖かいね!命そのものを手にしてるみたい!」とキラちゃんが微笑みます。
「これからも、この実を手に未来を作っていこう!」とシンちゃんが力強く言いました。
「命の繋がりを守ることが、私たちの旅の役目なんだね!」とサンドフィッシュが語りました。
「新しい冒険が待ってる!私たちの物語はまだまだ続くよ!」とフィーネが笑顔で言いました。
四人の旅は、命の輝きを胸に、さらに広がる未来へと続いていきました。その道は、希望と絆で満ちあふれ、彼らの物語は新たな光の中で進んでいくのです。
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