第38話アトランタ



ジョージア州のアトランタ。


嫌々、都心に原子力発電所なんてない。


それなのに少ない放射能を回収してて、ここまでやって来てしまった。

自然界の放射能まで回収する影。


今更、命令撤回もできない。

クリーンで放射能が0になるのもアリかも・・・


しかし、何かがおかしい。


あっちこっちでモンスターであり得ない行動が目立っている。


大型スーパーから食料を奪った形跡が・・・

明らかに水のペットボトルが無くなっている。

それに缶詰もない。

これって人間が取って行った証に違いない。


やっぱ隠れ家は、ダンジョンしか考えられない。

あそこが1番の安全な場所だ。


なんでダンジョンを探しまくる。



あった壊されてないダンジョンの穴が・・・


その穴の周りにモンスターが居やがる。

スマホで調べるとリザードマンだ。


記念に「パシャッ」と撮る。

最近、写真を撮るのにハマっている。


送る相手は、リンリンだ。

リンリンからも送られていて自慢をしてくる。


だけど黒龍は、送ってない。

きっとすねるハズだから、嫌われることはしない。


そのリザードマンの手には、三叉槍さんさそうがあった。

あの三叉槍で火球も突いて消し去る。


水の属性が三叉槍にはあるらしい。

それにリザードマンの鱗も頑丈なのも有名だ。

ダンジョンの中でも銃弾を跳ね返す程に硬い。


なので複数の魔法で倒すのが定番らしい。



しばらく待ってもダンジョンから離れる素振りもない。


数は32人。


影拘束を発動して一気に捕まえる。

やっぱ油断してたから簡単に捕まったぞ。


え!三叉槍を投げやがった。


影から棘が飛び出して叩き折った。

そして投げたリザードマンの首の刎ねる。


あまりの一瞬だったから止めることも出来なかったよ。

右に身をかわした俺ってバカみたいだぞ・・・



やっと拘束が完了した。


「いよいよダンジョンに入るか・・・」


アメリカ人が居たら仲間のモンスターを連れて行くのはダメだろう。

無断で家に入っただけで銃を撃つから、きっと撃ってくるに違いない。

だから俺1人でダンジョンに入ることにした。


なのでスマホの翻訳アプリを起動してスピーカモードを入る。



「誰か居ますか・・・」


『Is there anyone there?』


お、英語で話してるぞ。


「Who is it?」


『誰だ』


やっぱり生き残ったアメリカ人だ。


「日本から助けに来ました」


『I came from Japan to help』




ここのリーダーは、女性で名はミランダ。

そしてダンジョンのモンスターは、スライム。

だから危険がないと破壊反対デモして破壊を阻止したらしい。


しかし、テレビの生中継でモンスターを這い出して、惨劇を見たらしい。

このままでは危険だと感じて呼びかけた。

覚醒して間もないミランダが説得してダンジョンに避難した。

それは家族や知人だけで多くは信じなかった。


そんな家族と知人達は・・・

アメリカ人と言えば、肥満が多いと聞いていたが食料不足でガリガリだよ。

だから影からコンビニ弁当を出して配ったよ。


ああ、喉を詰らせた。

なのでお茶も出す。


子供を入れて48人だ。

中には、見知らぬ家族も居るって・・・


なので地上にでて飛燕に連絡した。


「え!こっちに来るの・・・」



飛燕を極秘に調査せている三郎から来る内容が知らせてきた。


アメリカ人を保護して、保護した人を暫定的政府にしてアメリカ全土を日本に譲渡する。

そんな形式にしたいらしい。


それによって文句を言うな・・・そんな感じだ。


韓国で味をしめたから仕方ない。



そして放射能除去を続けたら、あっちにもアメリカ人の家族が出て、こっちにも出てきたよ。


合計203人の生き残りのアメリカ人が居た。


滑走路が綺麗に整備されてプロペラ飛行機で日本へ送られる。


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